天才ハッカーのヒーローアカデミア5 (ページ16)

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転生205 ページ16

「皆さん御存知の通りオールマイトという

　偉大な(グレイトフル)ヒーローが力尽きました」

オールマイト先生が神野事件のことはまだ記憶に新しい。

あのときは、敵(ヴィラン)の皆さんと戦えて楽しかったな。

まぁ、その後に、オールマイト先生が先生と戦って力を使いきってしまったんだけど。

隣の轟くんも神妙な顔つきで聞いている。

「彼の存在は犯罪の抑制になる程大きなモノでした

　心のブレーキが消え去り増長する者はこれから現れる」

心のブレーキ...

そういえば、最近新規の依頼が増えてきているんだよなぁ。

これも心のブレーキが無くなって増長する人が増えたからなのかな？

「均衡が崩れ世の中が大きく変化していく中
　
　いずれ皆さん若者が社会の中心となっていきます」

「次は皆さんがヒーローとして規範となり抑制できるような存在とならねばなりません

　今回はあくまで仮のヒーロー活動認可資格免許

　半人前程度に考え各々の学舎で更なる精進に励んでいただきたい!!」

目良さんは、“仮の”を強調した。

眠そうなときとは全然違う話し方。

つまりこの話、オールマイトの弱体化敵(ヴィラン)の増加は深刻な問題だということだ。

そして次世代のヒーローとなる私たちは仮免を取ったことに浮かれず、もっと頑張れということ。

前にいるいずもグッと拳を握りしめている。

「そして...えー不合格となってしまった片方

　点数が満たなかったからとしょげている暇はありません

　君たちにもまだチャンスは残っています」

「３か月の特別講習を受講の後個別テストで結果を出せば君たちにも仮免を発行するつもりです」

それを聞いた轟くんはパッと顔をあげる。

ここで終わりなんじゃない、それがわかったからかな。

顔がさっきまでとは違う。