転生227 ページ38
通形先輩の戦いかたを考察していると、声をかけられた。
「君は行かないの？」
そう言ってきたのは、天喰先輩だ。
「私はめんどくさいのは嫌いです
通形先輩と戦うのはめんどくさそうじゃないですか」
正直に言ってみると、天喰先輩は笑みを溢した。
壁に頭を預けたままだから表情は読み取りにくいけど。
まさか笑われるとは、思ってなかった。
「確かにミリオを相手のするのはめんどくさいかもしれないね」
ノミの心臓である彼が喋ってくれるのが嬉しくて、私も笑顔になってしまう。
「通形先輩の技術はすごいです
だから相手をしにくいんですけど...
天喰先輩、私と話してても大丈夫なんですか？」
そういえば、と思い質問を最後にして見ると、天喰先輩は「大丈夫」と答えた。
「顔を見なければ大丈夫
それでもダメな人はダメなんだけど...
それに、俺から君に話しかけたから」
その言葉に納得していると、いずがカウンターを狙いみぞおちに一発もらっているところだった。
あぁ、痛そう...
いずをやり終えると、今度は別の人を倒しにかかる。
「通形さァー ねえ ねえ聞いて通形さー強くなったよね
あ、もしかして話しの途中だった？
初対面の人と話してるなんてらしくないね」
波動先輩が天喰先輩に話しかけてくる。
私はなにも言わずに黙っておこう。
「別にそんなことない...
あと、ミリオは子どもの頃から強かったよ__......
ただ____加減を覚えた方がいい」
もう一度、皆を見ると、近接戦が得意な人たちも倒れていた。
...通形先輩、それはやりすぎなのでは？
私がそう思うくらい、通形先輩は手加減が出来ていなかった。
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
