転生194 ページ4
かっちゃんは肉倉さんの攻撃を爆破でうまく相殺している。
やっぱり、かっちゃんは強いなァ
そう思いながら見ていると、肉倉さんが両腕を切り離して構えた。
本気モードなんだろうか？表情がさっきまでとは違う。
それを悟ったのかはわからないけど、かっちゃんが飛び出した。
上鳴くんも何かを投げたみたいだけど、避けられてしまった。あれはなんだ？
上鳴くんって道具を使う系の戦闘スタイルだったっけ？
上鳴くんに関する記憶を思い出すけど、わからない。...調査不足だ。
クリアして控え室に来たら聞いておこう。
かっちゃんは自分が攻撃を仕掛けているのに
肉倉さんが上鳴くんの方に気を向けたことが気に入らないのか叫びながら爆発を起こす。
その時、かっちゃんの後ろから肉倉さんの腕の肉が飛んできているのが見えた。
あっ、危ない!!
そう思ったときにはもう、かっちゃんの肉体は丸くなっていた。
...あの肉に触れると肉の塊になっちゃうんだ。気持ち悪いなぁ。
でも、当てたら行動不能に出来るのは有利だ。
かっちゃんが肉塊になったので、戦えるのは上鳴くんだけだ。
肉倉さんは上鳴くんも肉塊にするために、容赦なく肉を飛ばしてくる。
多方向から攻められたら、上鳴くん防御できないんじゃ...？
しかしそれは要らない心配だったようだ。
上鳴くんはかっちゃんから受け取ったであろう手榴弾を投げ、攻撃を退ける。
そして、指をピストルの形にして肉倉さんに向け、電気を放つ。
電気のビームは肉倉さんに命中し、ダメージを与えた。
狙い撃ち...？上鳴くん、電気のそうさ出来たっけ？
そこもあとで聞かないとな。
私が上鳴くんへの質問を頭の中でまとめていると、いつのまにか肉倉さんが倒れていた。
上鳴くんがダメージを与えたことで切島くんとかっちゃんが解除されたみたいだ。
あの場所で一番厄介なのは肉倉さんだったから、あの３人がクリアするのは時間の問題だ。
「それにしても、上鳴くんかっこよかったな
音声は聞こえなかったけど上鳴くんの真剣な表情はわかったし」
「上鳴がどうかしたのか？」
「...え？」
独り言だったのに反応が返ってきて驚く。
それより、轟くんに聞かれた？
「どうしたんだ？星屋？」
心配そうに覗き込んでくる。あ、パソコン閉じなきゃ。
反射的にパソコンを閉じ、轟くんに「別になんでもないよ」と答える。
轟くんは「そうか？」と呟くと椅子に座り直した。
怪しまれたり、してないよね...
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
