転生209 ページ20
私の幼なじみは、明日から学校だということを忘れているのだろうか？
かっちゃんの言い方的に、あれは話し合いとかじゃない。
具体的に何をするかは想像だけど、多分戦闘でしょ。
かっちゃん戦うの好きだし。いずの個性のことって言ってたし
戦うなら止めなきゃダメだよなぁ。...めんどくさい。
「ねぇねぇかっちゃんさ 明日が学校なのわかってる？」
それだけは確認しておこうと、リビングから出たところで声をかける。
すると、かっちゃんは普に振り向いて「そんくらいわかってるわ アホか」と言ってきた。
可愛いげが無さすぎる。てか、私のこと気づいてたんだ。
「それよりお前 さっきの聞いてたのか？」
嘘をつくのはよくないよねぇ めんどくさいけど、答えよう。
「うん いずと何するの？喧嘩〜？」
あくまで軽い感じで言うと、かっちゃんはチッと舌打ちをする。
「他の奴には言うなよ」
他の人に言うか？言うわけないよ そっちの方がめんどくさい。
歩き出したかっちゃんの背中にそう伝える。もちろん反応は返ってこない。
かっちゃんがエレベーターに乗ったので一緒に乗る。
だって私は仕事部屋に行くからね。
「んでお前も乗ってんだよ こっち男子寮だろ」
かっちゃんが不審そうに問いかける。
そういえば、かっちゃんに仕事部屋のこといってなかったけ？
かっちゃんには言った気がしていたけど、どうやら言ってなかったみたいだ。
一から説明するのはダルいので、仕事部屋見てもらおう。その方が楽。
「なんか言えや」
話しかけてくるけど無視をする。答えるのめんどくさい。
４階につくとかっちゃんと一緒にエレベーターを降りる。
そして、かっちゃんの前に出て、部屋のドアを開けた。
かっちゃんは、私が自分の隣の部屋のドアを開けたことに驚いているようだ。
「ここ 私の仕事部屋だから
あとさ、かっちゃんといずの喧嘩見に行くね」
それだけ一方的に告げて、私はドアを閉める。
さぁ、夜まで仕事しますか。
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
