偽愛〜3 ページ5
緑間さんにタオルを渡す。
ふと窓の外をみれば、青峰くんと黄瀬くんが、どちらが先にダウンするかで競走している様が目に入る。
まぁ、そんな事はどうでもいいんだけれども。
「なんでそう思うんですか?緑間さんは」
「思うも何も、俺は朝、赤司が校内に入っていくのを目撃しているのだよ。
靴箱を見たら、赤司の上靴が無く、代わりに外靴が入っていた。
つまり、赤司は校内のどこかに居ると推測できるのだよ」
「さすがは緑間さんですね。さすがです。学年2位の名もだてじゃありませんね」
「・・・・・・それは赤司と同着で毎回1位のお前からの嫌味か」
あれ、何でわかったんでしょう。
(顔に言いたいことがでてるのだよ・・・・・・)
「いやいやまさか、違いますよ。『2位』だって十分良いじゃないですか・・・・『2位』だって。
まぁ、いいです。ありがとうございました。
私は緑間さんの推測を元に、校内を探してきます」
「ああ・・・・・気をつけていくのだよ」
「皆さんランニング終わったら、適当にミニゲームでも1on1でもなんでもしておいて下さい。
時間までには戻ってきますから」
そう言って、私は返事を聞く前に、体育館の出入り口に向かった。
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カリン(プロフ) - むっ君だぁぁぁ!! (2015年1月25日 10時) (レス) id: e65888b8a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:左在存 | 作成日時:2014年1月26日 10時