好敵手33 ページ34
昼食をはさみつつも、プログラムはあれやこれやと進んでいった。
バドミントンは初戦敗退。
男子バスケがベスト16止まりでドッジボールはベスト8で終わってしまった。
…が、女子バスケだけが。
そらっちをはじめとして女子達がとんでもない頑張りを見せ、現在準々決勝を突破した。
残ってる一年はいうまでもなくこのクラスだけだった。
そこで、次に当たる別ブロックの試合を初めてみることになる。
最有力優勝候補、三年白の力を。
「え、小林さん何者ッスか…」
開いた口がふさがらない。
その隣で驚きつつも嬉しそうなそらっちが興奮気味に見ている。
「紅亜先輩かっこいい!さすが、元バスケ部!!」
「え、小林さんバスケ部だったンスか?」
「そうらしいよ、風蘭中のエースだったんだって」
「風蘭!?女子の強豪じゃないッスか!」
だからスリーもぽんぽん決まるし、一人圧倒的に強いわけだ。
…道理で堂々と優勝宣言出来るわけだ。
ガッツポーズにハイタッチ。
女の子の悲鳴がものすごく聞こえてくる。
なるほど、紅亜様人気はこの面でも凄いのか…
楽しそうにバスケをしているのを見て、一つ疑問に思った。
「紅亜先輩ね、初めはバスケ部強豪校の推薦受ける予定だったんだって」
「あれ、俺そんなに分かりやすい顔してたッスか?」
答える代わりに苦笑したそらっちを見ると、それは肯定ととって構わないのだろう、多分。
…今度から気をつけなければ。
「でも、何かの時に友達に誘われて海常の学芸会見に来たときに放送部の発表見たら、“やべ、かっけー!すげー!!アタシもやりてー!!!”ってなっちゃったみたいで。…その年、番組部門で全国で良い賞取った年で紅亜先輩の好きそうな内容だったんだよね、確か」
「とんだミラクルッスね…」
「それで、結局ぜーんぶ推薦蹴ってここ来たらしいよ、紅亜先輩頭良いし」
でも、バスケも大好きだって言ってたよ、と締めくくるそらっちの言葉をかみしめた。
本当に楽しそうだ。
試合終了と同時に、駆け寄るチームメートを全員抱きしめにこにこ笑っているのが見えた。
「紅亜先輩、やっぱりかっこいい!!」
「そッスね…」
ってちょっと待て。
「そらっち、次の相手その“紅亜先輩”ッスよ?」
「…あ。」
やっぱり忘れてたか。
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りた。(プロフ) - ひとみさん» 一気に…!?お疲れさまでした、ありがとうございます!クラスマッチ編あともう少しで完結します…!これからもどうぞよろしくお願いします!がんばります!!! (2016年7月13日 8時) (レス) id: 60b76a6687 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ - 一気に読ませて頂きました!とても面白かったです!占いツクールにもこんな作品があるんだなぁと思いました( ˙˘˙ )応援しています! (2016年7月12日 23時) (レス) id: 5dddd6f71b (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - だおさん» ありがとうございます!黄瀬君にはちょっと格好悪く片思いをして欲しいと思いこうなった次第です。嬉しいです、励みになります!こちらこそ、これからも見守っていただけると幸いです、どうぞよろしくお願いします! (2016年6月25日 10時) (レス) id: c66c29cc58 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 初めて見るような内容で楽しく読ませて頂きました(*^^*)これからも頑張ってください! (2016年6月25日 6時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - 桃さん» ありがとうございます!あくまで塩対応な夢主ちゃんのデレを早く書きたいなぁとただいま頑張っております!どうぞ温かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願いします! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 066dfb27bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りた。 | 作成日時:2015年12月5日 23時