好敵手27 ページ28
そして迎えたクラスマッチ当日。
本日の競技はグラウンドにてドッジボール、第三体育館にてコートを数面使ってバドミントン、第一体育館にて男子バスケ、第二体育館にて女子バスケ。
そして、これらの優勝チームはエキシビジョンマッチで、部活の公式チームと対決する事ができるという特典付き。
つまり、今日の俺の出番は一番最後のエキシビジョンマッチしか無いわけで。
…そらっちを最後まで見ていられるってことだ。
開会式まで残り30分ほどのグラウンドは人が多い。
「黄瀬くーん、どうしたの?」
とり囲んでいた女の子達の一人が黙っていた俺を見て不思議そうな顔をしていた。
「え?あ、いやー…今日はクラスの競技ちゃんと見て回れるなー、と思ったんスよ」
多分ちゃんと見るの女バスだけだけど。
「えー、ちゃんと見に行くのー?うっそー」
「涼太くーん、バドミントン見に来てー」
「行けたら行くッスよー…」
「あ、黄瀬君だ」
不意に、聞き覚えのある声に振り向いた。
そこにはやはり、キラキラと爽やかな笑顔を振りまくイケメンの姿。そして、隣にはクラスではなかなか仲の良いらしい我らが男バス主将。
はたまた、その前にはのんびりしたご様子の放送部先輩女子、隣には黙ってればイケメンの先輩。
…異様な顔面偏差値の高さだった。
現に周りの女の子達もざわめいていた。
「え、燈多さん…黄瀬くんと知り合いなのかな!?」
「紅亜様もご一緒じゃん!!放送部三年部長と副部長様!?」
「バスケ部の皆さんも格好いいよねー…」
…どうやら、この三年生組、思った以上にファンがいるようだ。特に燈多さん。
一年だから分からなかったけど、こういうものなのだろうか。
放送部二人は慣れているのか燈多さんは軽くほほえみ、小林さんは“頑張ろうなァ”とこれまたいい笑顔。
女子からまた悲鳴が上がる。
…なにこれすげぇ
と、ここで小林さんが誰かを発見したのか嬉しそうに人をかき分けて一直線に歩き出す。
燈多さんは苦笑いしているし。
…あぁ、分かっちゃったかもしれない。
「Aーーーっ!!!」
モデル身長の小林さんが、女子平均より少し小さめのそらっちを抱きしめた。
二人とも普通に美形だから素晴らしい絵になっていて。
「きゃぁああああ!!!」
本日何度目だか分からない位の黄色い声が炸裂した。
…まぁ、こうなるッスよね。
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りた。(プロフ) - ひとみさん» 一気に…!?お疲れさまでした、ありがとうございます!クラスマッチ編あともう少しで完結します…!これからもどうぞよろしくお願いします!がんばります!!! (2016年7月13日 8時) (レス) id: 60b76a6687 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ - 一気に読ませて頂きました!とても面白かったです!占いツクールにもこんな作品があるんだなぁと思いました( ˙˘˙ )応援しています! (2016年7月12日 23時) (レス) id: 5dddd6f71b (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - だおさん» ありがとうございます!黄瀬君にはちょっと格好悪く片思いをして欲しいと思いこうなった次第です。嬉しいです、励みになります!こちらこそ、これからも見守っていただけると幸いです、どうぞよろしくお願いします! (2016年6月25日 10時) (レス) id: c66c29cc58 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 初めて見るような内容で楽しく読ませて頂きました(*^^*)これからも頑張ってください! (2016年6月25日 6時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - 桃さん» ありがとうございます!あくまで塩対応な夢主ちゃんのデレを早く書きたいなぁとただいま頑張っております!どうぞ温かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願いします! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 066dfb27bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りた。 | 作成日時:2015年12月5日 23時