好敵手23 ページ24
次の日の部活終わり。
いつものようにいそいそと着替えていると、笠松先輩に話しかけられた。
それも、普通に。
まぁ、さっきお礼言ったときに蹴られたッスけどね!!
「どうかしたンスか?」
「いや、燈多に伝言頼まれてな…」
放送部の曲者その1、燈多さん?
「昨日言い忘れたらしいが、『黄瀬君は鈴白姉弟に気をつけて』だとよ」
「は…?」
誰それ。
「燈多は、弟を特に強調してたんだけどな、知り合いか?」
「いや?むしろ俺が聞きたいッス」
「そうか、たまにアイツは突拍子も無いこと言うからな…」
首を傾げる俺をさておき、笠松先輩はあまり興味が無かったのか着替えを再開した。
俺も今のところあまり気にしない事にした時、今度は森山先輩に呼ばれた。
「黄瀬ー、紅亜から伝言」
こっちもか!!
「安心しろって!こっちは黄瀬にとっては美味しい話だったよ、黄瀬が駄目なら俺が行きたい」
「そらっち関連ッスよね、ダメッスよ!?」
「Aちゃんは、公開したばっかのアクションファンタジー映画を日曜日に見に行きたいけど、相手が居ないんだと。紅亜も誘われたが色々あって行けないらしい。“黄瀬君、変わりに行ってやってェ”ってニヤニヤしてた」
「えっ!!?」
それって、もしかしてデートでは?
「断られないッスかね?」
「あー、大丈夫。“黄瀬君誘えば?”って言ったとき、ちょっとびっくりした後、“来てくれたら嬉しいけど仕事とかあったら申し訳無いですし…”って言ってたらしいし」
小林さんが何だかんだで協力的すぎる件。
「あざッス、森山先輩!」
俺は荷物を掴んでいつもの練習場所に走り出した。
***
「え、いいの!?」
森山先輩の伝言通り、誘ってみたらかなりの好反応だった。
「仕事もないし、部活も無いしその映画正直気になってたし、クラスマッチの打ち上げかねて二人で行かないッスか?俺、変装して行くから」
「本当!?ありがと、涼太!」
キラキラした目が眩しすぎる。
森山先輩、小林さん、話題の映画、クラスマッチありがとう!!!!
俺最高に幸せッスよ!
「待ち合わせとか…あ、そういえば連絡先交換してないよね?する?」
「…するッス!!!」
「ちょっと待ってて」
まさかの連絡先までゲット出来たンスけど!?
え、まじで!?
夢じゃない!!?
「おっけー、完了!それじゃ、楽しみにしてるね!」
そらっちキラキラしてるし。
あぁ、幸せすぎてなんか…
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りた。(プロフ) - ひとみさん» 一気に…!?お疲れさまでした、ありがとうございます!クラスマッチ編あともう少しで完結します…!これからもどうぞよろしくお願いします!がんばります!!! (2016年7月13日 8時) (レス) id: 60b76a6687 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ - 一気に読ませて頂きました!とても面白かったです!占いツクールにもこんな作品があるんだなぁと思いました( ˙˘˙ )応援しています! (2016年7月12日 23時) (レス) id: 5dddd6f71b (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - だおさん» ありがとうございます!黄瀬君にはちょっと格好悪く片思いをして欲しいと思いこうなった次第です。嬉しいです、励みになります!こちらこそ、これからも見守っていただけると幸いです、どうぞよろしくお願いします! (2016年6月25日 10時) (レス) id: c66c29cc58 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 初めて見るような内容で楽しく読ませて頂きました(*^^*)これからも頑張ってください! (2016年6月25日 6時) (レス) id: d490ebbd79 (このIDを非表示/違反報告)
りた。(プロフ) - 桃さん» ありがとうございます!あくまで塩対応な夢主ちゃんのデレを早く書きたいなぁとただいま頑張っております!どうぞ温かく見守っていただけると幸いです。これからもよろしくお願いします! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 066dfb27bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りた。 | 作成日時:2015年12月5日 23時