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「 違うよ。ずっと前から此処で暮らしてるけど、心霊スポットなんて言われたのは最近じゃないかな？通行止めになったのも、此処ら辺が過疎地になって人も減って、誰もトンネルを利用しなくなったから。何も怖い噂なんて無かったのに、人が1番怖いよね。 」
「 確かに。人間の方が怖いのか…… 」
「 でも、危ないのは危ないよ。あのトンネルは古いし、整備もされてるのかな？分からないけど、天井が落ちて来るかもしれないし、土砂崩れなんてあったら大変だよ。だから、行かない方が良い。地元の人が近付かなくなったのも、危ないから。 」
昔はオカルト番組が夏のお決まりだったが、最近はしなくなった。これも、心霊スポット特集なんてすると、其処に遊びに行く若者が居るからだ。私も実際に、あのトンネルに興味津々だが、そこら辺の若者とは同じにしないで欲しい。遊びに行ってる訳じゃないから。断じて！
「 この間、車が停まってたんです。エンジンも付いてなかったし、人も居ませんでした。ただ、帰る時にあのトンネルの近くを通るんですけど、普段は絶対に停まってないんです。警察の見回りなんじゃないかとか言われたけど、どう思います？警察って車で巡回します？ 」
「 車で巡回はすると思うけど、大体パトカーだよね。後は、一般車両も使うけど、警察が巡回に行くかな。行くなら昼間に行くんじゃないかな？態々、夜中に行くなんて思わないよ。もしかしたら、通報があって駆け付けたのかもね。そうしたら、パトカーの筈だけど、分からないね。僕達には。 」
オオヤさんにそんな事言われてしまえば、更なる興味が湧いて来てしまった。どうしよう。気になる……
「 近付かない、これに限る。 」
「 そうですよね…… 」
だが、私はそんな言葉で自らの行動を制御出来る女ではないのだ。伊原木( いばらき )A。医学部医療栄養学科に通う1年生です。好きな異性のタイプは、ゾム先輩です。宜しくお願いします。
「 ……やっぱり、ある。 」
あの時の車がトンネルの前に泊まっていた。深呼吸をして車に近付く。ナンバー見ても特定とか出来ないから、ちょこっと近付くだけ……
「 ……人！ 」
トンネルの向こうに、誰か居た。見間違いなんかじゃない。絶対に違う。私の視力の良さと若さを舐めるな。
トンネルの奥、人影があった。そして、動いた。此方に来ている。誰だ。
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紗枝(プロフ) - ちびさん» こんばんわ。温かいコメント有難う御座います。本当に嬉しいです☺ " はくしき "とても思い入れのある作品です。そんな風に言って下さって、光栄に思います。これからも度々、覗きに来てくれると嬉しいです💐 (5月30日 3時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ちび - この短編集から貴方様の事を知りました。とても文が好きで文字の使い方が好きです。とくに「はくしき」が何か胸にもやっとくるような不思議な気持ちになりましたとても好きです😢✨これからも応援してます。 (5月29日 21時) (レス) id: b1c4d4a663 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - 大神さん» こんばんわ。通知に紛れてしまい、反応が遅くなってしまいました。申し訳御座いません。お優しい言葉、言葉にならないくらい嬉しいです😊 これからも見守って下さると嬉しいです🥰🥰 (5月21日 22時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
大神(プロフ) - zmさんの小説を読んでから全ての作品を読ませて頂きました。どの作品も心に刺さりましたが、この短編集が特に好きです。こんなに自分好みの小説を書かれる方に初めて出会い、言葉にならないくらい好きです。これから応援しております。 (5月20日 12時) (レス) @page37 id: 48f5acd833 (このIDを非表示/違反報告)
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