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「 そうなんだ……。もしかしてこれからバイト？ 」
「 そうです。もしかして、Aさんもですか？ 」
「 そうだけど…… 」
「 奇遇ですね、一緒なんて。じゃあ、一緒に行きましょうか。 」
「 え？一緒に行くの？ 」
「 だって、同じバイト先じゃないですか。別々に行くんですか？ 」
チーノ君は鈴が転がった様に笑う。笑い方、可愛いよね。でも、怖いよね。何考えてるか分からない。こんな奇遇、普通にあるのかな。
「 分かった、一緒に行こう。 」
「 これから、こうやってAさんと一緒にバイトに行けるなんて嬉しいです。 」
「 まあ、毎回一緒とは限らないじゃん？私も、大学から向かう事もあるし。時間だって、別々かもしれないし。 」
チーノ君の隣を歩きながら、エレベーターに乗った。今迄生きて来て、こんな奇遇ない。すっぴんでゴミ出しにも行けないのか。ちょっと不便。引っ越して来て直ぐだけど、引っ越したいかも。
「 それ、大丈夫なの？ 」
アイさんが店の公式SNSに新景品が登場した事を載せている最中、私は何も考えずに今朝の事を話した。アイさんはうちの店のSNS担当。イベント情報等を定期的に上げている。
「 大丈夫って何がですか？ 」
「 普通に怖いでしょ。チーノ君、Aちゃんに懐いてるなとは思ってたけどそこ迄する？ 」
「 いやいや、意図的だって言うんですか？それは流石にないですよ。だって、私、チーノ君に家の住所教えてないし。 」
すると、アイさんが大きな目を更に大きくした。慌てているのが一目で分かる。
「 え？どうしたんですか？ 」
「 私、チーノ君にAちゃんの新居の住所教えちゃった…… 」
「 あ、そうなんですか？ 」
「 昨日、Aちゃんが店を出て行った後にチーノ君がAちゃんが名札を忘れたって言い出して、追い掛けたら間に合うかもって言ったんけど、一応住所を教えて欲しいって言われたから教えちゃった……。あの後直ぐに、新居の住所教えてくれたじゃん？名札も無いと、今日の出勤に困るかなと思って……。本当にごめん。 」
アイさんが泣きそうな顔で謝って来るので、首を横に振った。
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紗枝(プロフ) - ちびさん» こんばんわ。温かいコメント有難う御座います。本当に嬉しいです☺ " はくしき "とても思い入れのある作品です。そんな風に言って下さって、光栄に思います。これからも度々、覗きに来てくれると嬉しいです💐 (5月30日 3時) (
レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
ちび - この短編集から貴方様の事を知りました。とても文が好きで文字の使い方が好きです。とくに「はくしき」が何か胸にもやっとくるような不思議な気持ちになりましたとても好きです😢✨これからも応援してます。 (5月29日 21時) (レス) id: b1c4d4a663 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - 大神さん» こんばんわ。通知に紛れてしまい、反応が遅くなってしまいました。申し訳御座いません。お優しい言葉、言葉にならないくらい嬉しいです😊 これからも見守って下さると嬉しいです🥰🥰 (5月21日 22時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
大神(プロフ) - zmさんの小説を読んでから全ての作品を読ませて頂きました。どの作品も心に刺さりましたが、この短編集が特に好きです。こんなに自分好みの小説を書かれる方に初めて出会い、言葉にならないくらい好きです。これから応援しております。 (5月20日 12時) (レス) @page37 id: 48f5acd833 (このIDを非表示/違反報告)
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