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18 : 兄 ページ18


 
 
 兄は、ロボロさんの事で死んだ?どうして?ふたりの間に何があった?
 礼さんは、兄とロボロさんの" 関係性 "に触れた。友達では無かった?兄を虐めていたのは、ロボロさんだった?分からない。これだけじゃ、何も分からない。
 
 
 「 すいません。折角、此処迄来てくれたのに。 」
 「 いえ、私の方こそすいません。與那覇さんに、聞いてみます。私はどんな禁忌でも、兄の死の真相が知りたいので。ご協力、有難う御座いました。失礼します。 」
 「 唯人は、良い奴でした。だから、惜しい命だったと思っています。唯人が、普通の人間なら、あんな風にはならなかったから。今度、唯人の墓参りに行かせて下さい。 」
 
 
 普通。母も言っていた。普通?普通って何?兄が普通では無い様な言い方を、皆するのはどうして?
 普通に拘るのは、どうして?
 
 
 「 なつほちゃん、お待たせ。 」
 
 
 長野県の冬は寒かった。帰ったらロボロさんに会おうと思い、長野県のお土産を買った。ロボロさんは、話してくれるだろうか。兄の本当の死の真相を。
 
 
 【 2月26日 @ 23 : 17 】
 
 
 「 こんな所で、何してるん。 」


 ロボロさんの肩は、少し濡れていた。今日は寒い冬を襲う冷たい雨の降る夜で、指先から鼻の奥まで冷え切っていた。
 ロボロさんの自宅は分かるのに、連絡先は分からない。私は考える脳を捨ててしまったので、取り敢えずロボロさんの家に来て、インターホンを押した。だが、誰も出て来なかったので、ロボロさんが帰ってくる迄、玄関の前で待っていた。


 「 ……ロボロさんに、話したい事があって。 」
 「 寒いから入って。 」


 ロボロさんの手は冷たかった。その手を握り、立ち上がる。長くしゃがんで居た為、足が痺れて上手く動かない。


 「 大丈夫なん? 」


 ロボロさんの体に体重を委ねても、ロボロさんは怯む事無く抱き留めてくれた。小柄なロボロさんだが、男性的な肉体にドキドキしてしまう。
 ふわりと香るスッキリとした匂い。嗅いだ事がある、馴染みの香り。確か、これは友達が付けていた。


 「 ……ロボロさん、香水とか付けるんですか? 」


 ロボロさんが、お洒落をするイメージが無かった。だから、香水を付けている事に驚いただけだ。勿論、付けて駄目な訳では無い。それは、個人の自由なのだけれど、意外だった。


 「 いや、俺はせえへんよ。 」


 俺" は "?
 
 
 …

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紗枝(プロフ) - 猫さん» こんばんわ。コメント有難う御座います!結構、衝撃的なタイトルですよね。でも、タイトルで興味を持って頂けて、光栄です☺︎ 愛し合っているのに、否定される程、悲しい事はありません。天国で、幸せに暮らして欲しいな〜と思っています😆 (11月17日 17時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します、題名に興味を惹かれ作品を読ませていただきましたピンク色が好きな彼、普通の人だったらと言うような母の発言、もしかして、、、と思いながら読み進めていき、やっぱり、、と胸が痛くなりました、最後の展開に最後のセリフに心がギュッとなりました (11月17日 13時) (レス) @page27 id: 41566ecef6 (このIDを非表示/違反報告)
紗枝(プロフ) - 子羊さん» こんにちわ。コメント有難う御座います!子羊さん、色んな作品にコメント下さり光栄です😭 最後の台詞はとても悩みましたが、殺人?それとも……と言った所に特定的な言葉を使いたくて、これにしました。次回作も是非、楽しんで頂けると幸いです🙏 (9月10日 13時) (レス) id: ed8861063f (このIDを非表示/違反報告)
子羊(プロフ) - あにの葬式、完結おめでとうございます!最後の夢主さんのセリフが特に好きで、もう何回も読み直しています。次回作も楽しみにしています! (9月10日 5時) (レス) @page28 id: d689fcbe75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗枝 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2023年8月6日 2時

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