【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VII【男主】

動け、足 ページ20

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予想外の発言に今度は日向が宇宙猫の表情をする番だ。今なんつったこいつ？と自分の耳を疑っているような表情である。



影山「東峰さんのスパイクはスゲー威力があって、3枚ブロックだって打ち抜ける！」


東峰「えﾞっ、いやでも毎回じゃないし、えーっと、」


貴「さっきも止められてましたしね。」


東峰「はい、頼りないエースですみません。」


西谷「東峰さんメンタルよっっっわ。」


菅原「こらこらエースを攻撃しないっ…！！」



影山に突然名前を出されたせいで動揺丸出しの東峰先輩。面白いので井戸端会議をするおばさんよろしく口元に手を当ててこそりと呟けば、土下座をかまさんばかりの勢いで謝られた。

その様子を見て眉根寄せた西谷が先輩をさらに突く。こら西谷、お前は一応味方でしょうが。



影山「じゃあお前はどうだ。俺のトスが上がった時、お前はブロックに捕まったことが、あるか？」


日向「……！！」



そんなくだらないやりとりをやっている間に、影山と日向は話を進めていた。

影山の確信をついたクエスチョンに、日向の目が一瞬輝く。そしてちょうどいいタイミングで、ホイッスルが急かすように音を立てた。






試合は再開され、6番ビブス…嶋田さんサーブ。



貴「間来たら僕取るからね。」


月島「お願いします。」



正直言ってこの人のサーブって苦手だ。ジャンプフローターサーバー。勢いがそこそこあるくせにボールが生きているようにクネクネ動くというなんとも気持ち悪いサーブの使い手だ。


フローターサーブというのは別に難しいものでもないのだが、極めたものはとことん難しい。そのためレシーブ直前まで守備範囲を広くとっておかないといけないから、お見合いとかが起きる。


だからそれが起きないよう事前に月島と声を掛け合っていたというのだが…やはりきた。多少月島よりのボールだったが、僕の事前の指示もあり早めに場所を開けた月島。



月島「天野さん」


貴「オーライ」



フローターはボールが動かれる前にオーバーで捕まえるのが一番。ボールの下に入り込み、反則が取られないよう注意しながらしっかりと掴んでセッターに返した。


ブロックは日向に全集中だ。まじで挑発乗ってくれんのかよ、と滝ノ上さんたちに尊敬の意を抱いた。大人な対応っていいね。

自分がブロックされるとわかっている日向は弱気だ。いつもならスタートを切っている瞬間だったが、日向の足は動かなかった。



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天才羽化→←お前は最強だ

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