【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VI【男主】

東峰先輩 ページ48

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隣でまだ息が荒い状態であるのにウヒョウヒョ騒いでいる日向をとりあえず落ち着かせ、清水先輩が持ってきてくれたもう一つのボトルを投げつけた。

それを顔面で受け取った彼は、反射神経がいいのか悪いのか。気を抜いている時は攻撃が易々と通る。


一心にスポドリを飲み、喉をゴクリゴクリと鳴らせて豪快に飲み終えた日向。どうやら一口で全て飲み干したらしい、嘘じゃん。

やばいなこいつ、といつもながらの視線を向けていれば、そういえば、と口元を手の甲で拭った日向がそういえばと切り出した。



日向「旭さんと話しました。」


貴「……えっ？？」



その言葉に思わず持っていたボトルを落としそうになった。慌てて握れば力が強かったのか少し飲み口からスポドリが飛び出てきて服にしみを作る。うわ、最悪。

いやいやそれよりも、だ。日向と東峰先輩って面識あったっけ？いやいやなかったよな。
いつどこでどう出会ったんだ、と日向の訳の分からない人脈に舌を巻いてれば、日向はお構いなしに話を続けた。



日向「ヒゲでロン毛のでっかい人でした！でも見た目ほど怖くなくて…。」


貴「う、うん、知ってる。」


日向「俺本物のエースナマで見たかったです。でもスガさんが言うには、旭さんバレー嫌いになっちゃったかもって…。」



なるほど、菅原先輩を通じて出会ったのか。それなら納得だが、その言葉を聞いて問題がさらに浮上してきた。

え、東峰先輩バレー嫌いになっちゃったの…？？それは初耳である。二年と三年は当たり前のことながら教室が離れているから、最近の東峰先輩の状態とか一切知らなかったけど。もし本当に嫌いになっちゃってたりしたら、一大事じゃないか。



「うぃーっす」


「うわーなつかしー！」


烏養「あぁ！急に来てもらって悪いなお前ら。」



そんな不安の雲が広がった時、体育館の扉がガラガラと開いて知らない大人の人たちが入ってきた。烏養さん…烏養コーチの反応から察するに、呼んでくれた烏野町内会チームの方々だろう。


よーしそろそろ始まるぞ！という烏養コーチの声を聞いて、僕たちも話をやめて立ち上がった。




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