【HQ!!】千鳥山出身、烏野の脳VI【男主】

影響 ページ47

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まあそんな騒動が色々とあったが、試合までは各々ツーマンしてろと言われたので、指示通り西谷とペアを組みツーマン。

西谷とツーマンをするのは嫌いである。理由は単純明快、疲れるから。

僕たちはお互いに守備特化のプレイヤーだ。故にボールを打っても強すぎるボールはなかなか出ないし、にも関わらず難しいボールはかなり拾える。


つまり一度始まったらラリーが終わらない。僕がどれだけ難しいところにボールを落とそうとしても西谷は上手いから拾ってくる。しかもちゃんと頭上に帰ってくる。ムカつく。

返ってきたボールを無視すればいいだけの話だろ、と思う人もいるかも知れないが、忘れないで欲しい。西谷は単細胞熱血馬鹿であって、そんなことしたら間違いなく怒る。怒るとあいつめんどくさいんだもん。


そしてちょうど今、約5分間続いたラリーが終わったところである。死んだ。死んだってこれ。



西谷「クッソ、惜しい…！」


貴「いや絶対無理これ以上は無理脱水症状溶けた」


田中「天野がいつにも増して饒舌！！…饒舌って使い方これであってる？？」



使い方わからないならなんで使おうと思ってんだよ合ってるよ馬鹿、と突っ込む気力ももう無い。

え？無視？とこちらに問うてくる田中を勿論無視して、水分補給をしようとドリンクを作っていた清水先輩からボトルをもらった。


しばらく歩いてから床に座り込んで、額の汗を拭いながらスポドリをごくごく。五臓六腑に染み渡る、と少しオヤジ臭い感想を小声で述べながら息を整えた。


すると、影山とのツーマンをしていた日向が少し息を荒くしながらこちらに走り寄ってきた。影山の方を見れば彼は肩で息をしてクタクタと言った様子である、影山がバテるってどういうこと…。(ドン引き)



日向「天野さん！さっきの西谷さんとのツーマンすごかったです！！」


貴「さんきゅ…。」



両腕をわきわきと小刻みに動かしながら興奮気味に僕の周りで感想を言い続ける日向。見ているだけ聞いているだけで疲れる……。



日向「俺やっぱレシーブできないんですけどレシーブとどう向き合えば彼女振り向いてくれますかね？？」


貴「あれお前そう言うキャラ？」



最初は「バレーだ！」「体育館だ！」と小学一年生のような反応しか見せなかった日向。ずっとその印象だったのだが、いつのまにかすっかり悪い奴らの影響を受けたらしい。




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