ツッキーによる取り調べ ページ17
＿＿＿＿一方、青城組。
岩泉side
｢サラッと連れてかれちまったなあ。｣
何故か名残惜しそうな松川。
『いいじゃねぇか。迎えが来たんだし。』
｢あの子可愛かったな。連絡先聞いときゃ良かった。｣
花巻まで何言ってんだ。全く。
確かに可愛かったのは否定はしない。
正直、俺も可愛いとは思った。
でも、中身は分からないから一概には言えねぇけど。
｢まあ、またどこかで会えるよね！｣
『そうだな。』
と言うと、及川が驚いた顔をする。
｢珍しく岩ちゃんが怒らない！｣
『黙れクソ川！』
俺は及川に蹴りを入れる。
少しの照れ隠しも含めて。
でも、もう一度会いたいと願ったのは俺の心に閉じ込めておく。
夢主side
『た、ただいま〜。』
ツッキーを連れて家に入る。
｢A！？遅かったじゃない！心配したのよ？大丈夫だった？｣
お母さんがリビングからドタバタと出て来た。
この様子だと、相当心配されたのだろう。
罪悪感が私を支配する。
『ごめん、遅くなって。実は公園に可愛い猫ちゃんがいて一緒に遊んでたら遅くなっちゃった。』
お母さんにこれ以上心配されないように嘘をつく。
｢そう…。今度からそういう時は一言連絡してね。あと蛍くん、ありがとうね。Aもお礼言っときなさいよ！｣
『はーい。』
｢いえ、見つかって良かったです。｣
ツッキーってこういう時猫かぶりすごいよね。
尊敬するわ〜。
『少し月島くんと話したいから上がって貰うね。』
そう言って私はツッキーを2階の自室に案内し、小さなミニテーブルを挟んで座る。
『まず、今日は迎えに来てくれてありがとうございました。』
ツッキーは腕を組んだまま無言を貫き通す。
まるでまだ言うことがあるでしょ？とでも言いたげな表情だ。
『えっーとですね。私、スーパーの帰りにストーキングされてることが判明致しまして…懸命に逃げた次第であります…。』
私がチラッとツッキーの方を見るとまだ恐〜い表情だったので弁明を続ける。
『逃げてる最中、角を曲がったところであの方々にぶつかってしまいまして、少しばかりお世話になりました。』
もう一度ツッキーの表情を見るが何も変化がなかった。
えっと…そろそろ泣いていいですか？
｢それで？君が隠してることそれだけじゃないでしょ？｣
えっ！これはもしや私が転生者だってバレてる？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 384人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずもち(プロフ) - reiaさん» 人々を尊死させていく罪深き男。その名も二口堅治。なので仕方ないですね😂 (2022年2月24日 12時) (
レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - にろ、、、にろ、、、お前はどんだけイケメンなんだ、、、、、、！！！ (2022年2月23日 10時) (レス) @page47 id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - 太宰、乱歩などの頭脳派推しさん» ありがとうございます！研磨推しですか！私無気力組が1番大好きなので頑張って出します！ (2022年2月22日 13時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - 更新楽しみにしてます。研磨推しです (2022年2月18日 17時) (レス) @page44 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - おれんじさん» ありがとうございます！もうそろそろ合宿を書く予定なので、色んなキャラを動かすのが楽しみです🤭 (2022年2月18日 0時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆずもち | 作成日時：2021年11月23日 13時
