矢巾秀 ページ18
あなたは秀の先輩です。
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今、秀は私の隣でいじけている。
なぜなら私が及川の名前を連呼してしまったからだ。
その証拠に「また、及川さん及川さんって…。」とブツブツ呟いている。
部員の前ではお調子者の彼も、私の前では割と子供っぽくなったりする。
『矢巾?』
「いいですよ別に。どうせ及川さんの方がすごいのは事実ですから。」
と目も合わせてくれない。
あらら。これは重症だわ。
『すごいのは及川さんかもしれないけど、かっこよくて優しい私の彼氏は秀だけだよ?』
「っ…!急に名前呼びとかずるいです。」
『え?じゃあ矢巾?』
私はわざと秀に意地悪をする。
「わかってて言ってますよね?名前で呼んで下さい!」
『ごめんごめん秀。』
「もういいです!」とか言いながら拗ねてそっぽを向いてしまう秀のご機嫌を取ろうと少し甘えてみる。
「秀、ごめんね?」
ギュッと秀の腕に抱きつく。すると…
____バリバリバリッ!
と大きな音を立てて雷が落ちた。
それに反応して、私は抱きつく腕に力を入れてしまう。
「そういうことだったんですね。素直に言えばいいのに。」
『あはは…。』
私は乾いた笑いを零す。
そうなのだ。私は先程から少し鳴っていた雷が怖くなった。
でも秀には言えなくてどうしようかと考えた案がこれだったのだ。
「Aさん、大丈夫ですか?」
少しの呆れを含んだ声だった。
『だ、大丈夫だよ!』
私は強がるけどバレバレみたいで。
「ちゃんと言ってください。Aさんの悪い癖ですよ。」
幼い子供を諭すような声で、頭を撫でてくれた。
こういう所が優しい秀であり、自慢の彼氏だ。
死んでも言ってあげないけど。
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長期間、更新出来ていなくてすみません!
私生活の方が忙しくて…あとネタが思いつかないくて…。
これは短編なので、これからの方針は思いついたら書く。という風にしていくので、更新はバラバラになると思います。
これからもよろしくお願いします。
(只今、新作の長編を作っております。完結の目処がたった際にはあげたいと思っています。)
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ゆずもち(プロフ) - リクエストありがとうございます!順番に書いていくので少々お待ちくださいm(_ _)m (2021年8月1日 23時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 初めまして!リクエストしてもいいでしょうか?できれば白布くんと国見くんを書いていただきたいです!できればお願いします…! (2021年8月1日 17時) (レス) id: e2903ce2d2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 初めまして!リクエスト失礼します。北さん、宮兄弟、ツム、サム、スナリンをできたらでいいので書いて頂きたいです…リクエスト多くてすみません…本当に書けたらでいいし無理だったら書かなくていいので! (2021年7月27日 21時) (レス) id: d04dfe50cf (このIDを非表示/違反報告)
Hanon - ありがとうございます!!!!!!!!!!(涙涙涙)よかったですめっちゃリクエストしてるから引かれてたらどうしようみたいな感じでした!!!!!!よかったです!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!お言葉に甘えて瀬見さんお願いしたいです…!ゆっくりでいいので!お願いします (2021年6月28日 21時) (レス) id: 2d978a239f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - Hanonさん» リクエストありがとうございます!リクエストくると嬉しくてモチベ上がるのでバンバンお願いします!笑 (2021年6月12日 15時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずもち | 作成日時:2021年3月17日 10時