灰羽リエーフ ページ13
あなたはリエーフの先輩で、3年生です。
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「聞いてくださいよ〜Aさん!」
そう言ってドカッと私の隣に座る。
「今日も夜久さんにしばかれたんですよ!レシーブばっかりで…俺もスパイク打ちたいです!」
リエーフは今日もずっとレシーブ練習をしていたのだろう。
『まあまあ。クロも言ってた通り、音駒でレギュラー張りたいならまずレシーブを鍛えなきゃ。リエーフよりレシーブ上手い選手なんていっぱいいるよ?』
「そうですけど…。」
リエーフは少しシュンとした顔をした。
「もう今日は疲れました!Aさん、膝枕して下さい!」
リエーフは疲れたらいつもこうして甘えてくる。
『もう、仕方ないなぁ。ほら、おいで。』
私はソファの端の方に移動する。
リエーフは背が高いからソファの端に座っても足がまだ飛び出る。
リエーフは私に膝枕されるやいなや、私の髪の毛を指先で弄び始める。
『ねぇ、リエーフ。それ楽しいの?』
「はい!楽しいですよ!Aさんの髪、いい匂いするし、サラサラですもん!」
ニッコリ笑顔で答えるリエーフ。
そう素直に言われると少し照れてしまう。
『そ、そっか。ありがとう。』
そう言いながら私もリエーフの頭に手を伸ばし、撫で始める。
ふと窓の外に目をやると雨が激しく降っていた。
遠くで雷も少し鳴っている。
「やっぱりまだ雨降ってますね。雷も鳴りそうだし。」
とソファから横目で窓の外を眺めている。
『リエーフ!雷とか言わないで!』
「Aさん、雷怖いんですか?」
私の目を見据えて問いかけてくる。
『怖いよ!逆にリエーフは怖くないの?』
「はい!怖くないです!あ!じゃあ、俺が雷からAさんを守ります!」
リエーフがニコッと笑って宣言した時だった。
____バリバリバリッ!
雷が鳴り響く。
『…っ!』
私は反射的に耳を塞ぐ。
「早速雷落ちましたね。ってことでAさんを守ります!」
リエーフはバッと起き上がって私をギュッと抱き寄せた。
位置的に私がリエーフの胸に飛び込んだような形になっている。
視界も真っ暗で音も聞こえにくい。
「大丈夫ですか?俺がずっとここに居ますね。」
私にとびきり優しい声でそう囁いた。
リエーフが少しかっこよく見えた日だった。
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ゆずもち(プロフ) - リクエストありがとうございます!順番に書いていくので少々お待ちくださいm(_ _)m (2021年8月1日 23時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 初めまして!リクエストしてもいいでしょうか?できれば白布くんと国見くんを書いていただきたいです!できればお願いします…! (2021年8月1日 17時) (レス) id: e2903ce2d2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 初めまして!リクエスト失礼します。北さん、宮兄弟、ツム、サム、スナリンをできたらでいいので書いて頂きたいです…リクエスト多くてすみません…本当に書けたらでいいし無理だったら書かなくていいので! (2021年7月27日 21時) (レス) id: d04dfe50cf (このIDを非表示/違反報告)
Hanon - ありがとうございます!!!!!!!!!!(涙涙涙)よかったですめっちゃリクエストしてるから引かれてたらどうしようみたいな感じでした!!!!!!よかったです!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!お言葉に甘えて瀬見さんお願いしたいです…!ゆっくりでいいので!お願いします (2021年6月28日 21時) (レス) id: 2d978a239f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち(プロフ) - Hanonさん» リクエストありがとうございます!リクエストくると嬉しくてモチベ上がるのでバンバンお願いします!笑 (2021年6月12日 15時) (レス) id: 6380d3aa79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずもち | 作成日時:2021年3月17日 10時