【刀剣乱舞】盲目剣士 (ページ3)

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今「さぁ？どうでしょうか。ぼくはただ、もんばんをしていただけですから。あるじさまがいまいるかはしりません」

貴「そうですか。ですが、こちらも急用でして中に入れて頂く事はできませんか？」

今「ふふ、このじょうきょうであなたをほんまるにいれるとでも？あぁ、でも、ものいわぬむくろであるならばなかにはいれるかもしれませんよ」

そう、今剣はくすくすと心底楽しげに微笑む。その姿に彼女⋯⋯もとい、神々廻(ししば) Aは今剣を見やった。

貴「ーー本当は穏便に事を進めたかったのですが、致し方ありません。では、少々無理矢理にでも押し通らせて頂きます。私はその為に、此処に来たのですから」

今「ほう、にんげんふぜいがぼくたちにかてるとおもってるのですか？おもいあがりもはなはだしい。⋯⋯すこし、きゅうをすえてあげましょう」

貴「先に申し上げますが、私は少々盲(めくら)故か手癖が悪いもので。⋯⋯粗相を致してしまっても、どうぞお許し下さい」

そう、Aが言うと懐から一枚の符を取り出す。それに、微力な霊力が注がれた瞬間。符は一瞬にして、一本の太刀へと変わっていた。

今「ふふ、そのかるくちがいつまでつづくのかみものですね。まずは、そのたいどからしつけなおしてあげますよ！！」

その今剣の一言を合図に、本丸内に鋼と鋼のぶつかり合う音が響き渡ったーー