【名探偵コナン】Silver Bullet (ページ4)

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⋯⋯まぁ、MI6にどう思われようと構わない。俺は別に、己の身を守る術を知りたかっただけで両親のような立派に任務を果たす゛諜報員゛になりたいワケでは無いのだから。

将来の夢なんて、子供の頃であれば幾らでもコロコロと変わる。故に、俺が今の段階でMI6に入るとは決定していないのだ。そも、興味をあまり惹かれない。

幸い、両親ともに別段強制的に自分たちのような諜報員にならせようとしているワケでもなし。寧ろ、自分たちの知識と技術を俺に叩き込むことで将来の役に立てれば良いと言っているくらいだ。

余談だが、両親がもしも俺が望まぬ形でMI6に加入させられそうになった場合・もしくは加入させられた際は、MI6からの脱退及び徹底的に抵抗をすると良い笑顔で前に話していた。

⋯⋯流石の俺でも、あの時ばかりは自分に殺気を向けられていないのは分かるがゾッとしたのを覚えている。現役の諜報員は、やはり侮れないなと思えた瞬間だった。

俺は両親から見れば、まだまだ青二才の子供(ガキ)なのだと思い知らされた。その分、俺も両親に負けることはしたくない為特訓は欠かせない。

ーーそんなこんなで、今俺は更なる特訓という名目で両親に連れられイギリスからアメリカへと来ていた。ちょうど、MI6内での急ぎの仕事が全て終わり久々の休暇をもぎ取って来たらしい。

そんな中、今はアメリカにあるワシントンの別荘に居る。この別荘内は、地下と外にそれぞれ射撃訓練場が設けられているのだ。

この射撃訓練場は、別荘を買う際に両親が改造して作った場所なのだ。他にも、模擬戦場や自家用ヘリ、車、バイクまで様々な状況を想定されて作られている為別荘の敷地がとんでもなく広い。

初めてこの別荘に来た時は、流石の幼かった俺でもビックリしたのを覚えている。⋯⋯ここまで言えば、俺の両親がどれだけ行動力が凄いのかがわかるはずだ。

そう、ここに来るまでの経緯をぼんやりと考えながら俺は一人息を吐く。今は、俺の特訓が諸々終わり暫くここのワシントンに滞在するため必要な必需品を買う為にショッピングへ連れ出されていた。

母は洋服、父は食材、そして俺は弟の面倒を見るよう任され各々分担してショッピングモール内で別れたのだ。今現在居る階は、4階で弟の遼(りょう)が行きたがっていた玩具(おもちゃ)売り場に来ている。