【名探偵コナン】Silver Bullet (ページ3)

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ep.1 ページ3

〜A side〜

ーー漆嶌(うるしま) A。現在の年齢は10歳。出身地は、英国(イギリス)の首都ロンドン。家族は、日本人の父とイギリス人の母、五つ下の弟がいる。

俺は、そんな両親の元に産まれた息子だ。下には、数年前に産まれた弟がいる。まぁ、他人が聞けばごくごく゛普通゛の家庭。他の家庭と少し違う所を上げれば、俺がハーフであること。

そして、俺の両親の職業が⋯⋯【英国情報局秘密情報部】通称゛MI6゛であるという事だけだ。まぁ、コレだけ聞けば大層な家庭に思えるが俺の両親はごくごく普通の優しい人だ。

そんな、二人の元に産まれてはや十年。俺は、毎日のように両親から特訓を受けていた。簡単に言えば、自分で自分の身を守る為の護身術。

父も母も、かなりMI6では有名なようで射撃の腕は勿論のこと潜入捜査も失敗(ミス)を侵したことがない程に優秀らしい。⋯⋯とうの両親は謙遜しているようだが。

俺は、生まれた頃から異常なほど目が良いらしく、両親からは狙撃手(スナイパー)に向いているとよく言われていた。

ソレは事実だったらしく、今現在は俺でも扱えるような狙撃銃で練習をしているが今の所は全弾的に命中させており一発たりとて外してはいなかった。

よく俺の練習を見ている父さん曰く、俺はスナイパーに向いているがそれ以前に銃の扱いが並の人間よりも上手いらしい。その為、狙撃銃では無くともピストルからライフルと言った種類まで幅広く使うがどれも的に命中させている。

そんなこんなで、俺は将来何が起こるか分からないからと両親に勧められるがまま銃、爆弾、体術、変装・変声術など様々なことを叩き込まれていた。

おかげで、この年で現役のMI6で働く諜報員に驚かれるハメになった。何せ、両親もそうだが両親がわざわざ部下を引っ張って来てまで俺に色々と教えてくる為だ。

言ってしまえば、俺は異質と呼べる立場なのだ。何せ、齢10足らずの子供に現役の諜報員が知り得る、知識と技を教えているのだから。

その為、俺は現役の諜報員顔負けの技術と知識を持った子供としてMI6に知れ渡っているらしい。

⋯⋯両親が言うには、MI6は俺が両親のように優秀なことを知り、将来は有望な諜報員としてMI6に入ることを望んでいるらしい。

まぁ、そんな遠回しな言い方をしているが裏を返せば「無論、MI6に入るよな？」と言っているようにしか聞こえないのだ。