Prolog ページ2
〜No side〜
ーー風に靡くカーテン、真っ白なシーツ。その中に、一人男が眠っていた。部屋と同様に真っ白な肌と髪を持っており、風が吹くたびに小さく前髪が揺れている。
その時、サイドテーブルに置かれていたスマホが小さくメールの受信音を鳴らした。その音に、眠っていた男の睫毛がぴくりと動きその瞳をゆっくりと開く。
真っ白な睫毛が上がると、そこには空のように澄んだシアン色の瞳が覗いていた。その視線は、ゆるりとサイドテーブルに置いてある黒のスマホへと向けられる。
そのまま、横たえていた上半身を起こすとスマホを取り、メールの内容へと目を通す。
メールの送り主名は、゛工藤有希子゛と表示されている。その名前に、男が静かに色違いの双眸を静かに見開く。そのまま、内容を確認していく。
そこには、とある事が書き記されていた。
【Aちゃんへ
貴方にメールを送るなんて、久々でちょっとドキドキしちゃったわ♡今回は、貴方にお願いがあってメールを送ったの。
貴方にとっては、弟みたいな子である新ちゃんが危ないことに巻き込まれちゃったの。
とある、危険な組織に薬を飲まされて信じられないかもだけど⋯⋯新ちゃん、子供になっちゃったの。でも、新ちゃんはその組織について調べたいようでね。そこで、Aちゃん。
貴方に、新ちゃんを守って欲しいの。どうか、お願い。私たちは、派手に動けないから。貴方にしかお願いできない、どうか新ちゃんをよろしくね
工藤有希子より】
そう、長文のメールに目を通し終えると男はゆっくりと瞬きをしてスマホをサイドテーブルへと置き直した。
？「⋯⋯あの時の約束を、果たす時が来たか」
そうポツリ、と呟くと男は静かに窓の外を見やった。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (8月5日 22時) (
レス) @page11 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 更新待ってます (2022年5月24日 17時) (レス) @page8 id: f62cb80a4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2022年5月9日 17時
