56 ー 隼 side ー ページ7
「今日夜、玲於大丈夫だって」
『あっ、楓も大丈夫って』
昨夜のAとのLINEのやり取りで
2人にちゃんと報告をしようって
そういう意味の飲み会。
『ちょっと恥ずかしいね…』
なんて、はにかんで笑うA。
うーー
心の中で悶えてしまう。
Aのかわいさが昨日から増したように感じるのは気のせい？
昨日から俺の心臓が撃ち抜かれっぱなしで
これ、今死んだら
死因は“きゅん死に”か？
そんな幸せな空気をぶち壊す
近づいて来る騒がしい声。
これは…面倒くさい2人が来たぞ。
『私、行くね』
Aも声の主に気付いたみたいで、休憩室を出て行く。
すれ違いざま入ってきたのは
亜嵐くんと、龍友くん。
ペコっと頭を下げて去っていくAの後ろ姿。
ふざけて着いて行くフリをする龍友くんを、ダメだってって笑って止める亜嵐くん。
よくある男子高生みたいなノリ。
いつもなら適当に合わせたりするけど
Aが絡んでいると、内心ハラハラなんだけど！
龍「やっぱ近くで見るとめっちゃかわいいやん」
亜「玲於の相手役した時から言ってたよね」
Aの姿が見えなくなって
龍友くんが興奮ぎみに話す。
かわいいって
そりゃ、俺の“彼女“だもん。
けど
あのPVの時からAの事そんな目で見てたなんて…
ちょっとした優越感もあるけど
なんか、複雑。
龍「ええなあ。2人きりで喋ってたん？」
隼「たまたまだし…」
実は…って言うべき？
でも昨日の今日だし
この2人に言ったらややこしそうだし
なんとなく今はまだ黙ってた方がいいかなあ、なんて。
亜「Aちゃんだっけ？隼と同期だもんね？」
龍「え、隼、仲良いの？」
隼「うん、まあ…」
龍「紹介して！」
俺の返事に身を乗り出す龍友くん。
亜「龍友くん、彼女いるじゃん」
軽い男のノリ。
何も知らない亜嵐くんも、あははと笑っている。
龍「えー？あんな可愛いい子近くにおったら、友達なんかでおられんわ」
亜「彼女に怒られるよ」
俺のパイセン達…
何て会話してんだよ。
どこまで本気なのか
まさかこんな身近に要注意人物が2人もいるとは…
でも、まあ
Aは俺の“彼女“だから。
そう
“彼女”…
龍「隼大丈夫か？」
亜「何にやにやしてんの？」
龍「気持ち悪っ」
やっぱどうしても顔にでちゃう。
もうバレるのも時間の問題かも…？
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あず(プロフ) - しゅうさん» コメントありがとうございます。不器用な隼くんを描くのは私も楽しかったので、また機会があれば描いてみたいと思います(^^) (2018年7月26日 23時) (
レス) id: 30ff9accf8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - 隼くん。めっちゃ良かったです！不器用さにきゅんきゅんしました！隼くんの小説少ないので、ぜひもっと書いて下さい★ (2018年7月22日 19時) (レス) id: 9acbcf9b49 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - えりなさん» コメントありがとうございます。よろしければもう少しお付き合いください(^ ^) (2018年3月3日 1時) (レス) id: 7a47056526 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - とても良かったですキュンキュンしました (2018年2月25日 19時) (レス) id: 7f525f8379 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - NaTsuKiさん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです(^^)後もう少しなのでお付き合い下さい。 (2018年2月24日 9時) (レス) id: 7a47056526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あず
| 作成日時：2017年3月18日 20時
