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case 18 ページ18

『玲於、お正月LAに行くの?』

「うん。ダンスの勉強しに」

今日は2人ともオフの日
1人暮らしの玲於の家でまったりと過ごしている。

玲於からのリクエストで、ソファに座って膝枕で玲於の耳掃除をしてるんだけど


『一人で?』

「KRAMPの師匠と行くかも?まだ分かんない。
いっ…」


くすぐったいのか、身を小さくよじる。

『玲於、英語出来るの?』
「…勉強中」
『教えてあげようか?』
「出来るの?」
『これでも、教員免許もってるんだよね』
「教師になりたかったんだ?」
『うん。英語も子供も好きだし』

そうだ。

私にも昔そんな夢があったんだ…



「もう諦めたの?」

『え?』



「あーっ、もうムリっっ」

くすぐったいのが我慢できなくなって、急に暴れ出す玲於。

だって、
他人の耳掃除なんてした事ないんだもん。


『待って待って。もう一回やらせて?』

「ぜってぇヤダ!」


意地になってきて玲於の腕を掴もうとするけど、ぶんぶんと振り回されてなかなか掴ませてくれない。


なんて、じゃれあっていると

ピンポーンとインターホンが鳴る。


誰だよと玲於が面倒くさそうに起きあがって、モニターホンを見た途端


「あっ、忘れてた。」と呟く。


何?と思って私もモニターを覗きこむと

小森隼くんの顔が画面いっぱいに映っていた。







玲於の家のリビングに入った瞬間

小森さんは口を開けたまま、玲於と私を見比べている。


ダンスの新しいDVDが手に入ったとかで、今日は玲於の家で見ようって約束をしていたみたい。


私帰ろうか?って言ったけど、別にいいんじゃね?って玲於が言うから残ってるんだけど…



「そういうコトだから」

玲於は私との関係をこの一言だけで説明して、DVDのセットを始める。


それだけ?

小森さんはまだえ?え?って顔してるけど
私から言うのも変だから、とりあえず何も触れずにぺこっと小森さんに頭を下げた。


ホントに居てもいいのかな…


映像を見始めると、初めて聞く外国人の名前や、技の名前なのかよく分からない言葉が2人の間で飛び交って。


「Aさん、これ何がすごいか分かります?」

『ごめん、全然分かんないかも』
「これはですねー」

小森さんが私に気を遣って丁寧に説明してくれるんだけど、聞いてもマニアック過ぎてよく分からない。



玲於は画面に夢中だ。


小森さんの方に気を遣わせちゃって、なんか申し訳ないな。

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作品ジャンル:タレント
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あず(プロフ) - 愛利さん» そんなに感動して頂けるなんて…書いて良かったです!ありがとうございます!! (2016年10月20日 19時) (レス) id: 9b3d990a2d (このIDを非表示/違反報告)
愛利 - 一気読みしちゃいました!最後のところ感動しすぎちゃって枕ビチャビチャです(笑) (2016年10月18日 19時) (レス) id: 183501c55e (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - milkさん» 感想嬉しいです!最後まで読んで頂いてありがとうございました!! (2016年5月9日 8時) (レス) id: a67bb7e532 (このIDを非表示/違反報告)
milk - めっちゃ感動しました!!面白かったです! (2016年5月8日 22時) (レス) id: 62df234d60 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - ぴーなっつさん» イメージと合っていて良かったです!感想嬉しかったです☆ありがとうございます! (2016年3月28日 19時) (レス) id: 7ee4db9f7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あず | 作成日時:2015年4月25日 8時

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