My Only Love ーReo.Sー

case 17 ページ17

今日は休みで、朝、私はシャワーを浴びてから
ゆっくりと朝食の支度を始めていた。

結局、昨日あのまま離れられなくて…

玲於くんと向かえる初めての朝。




「何作ってるの？」

シャワーを浴びてきた玲於くんが私を後ろから抱きしめ、手元を覗き込む。

玲於くんはズボンだけ履いて上半身裸でタオルを肩にかけて、濡れたままの髪の毛からはポタポタと滴が落ちてくる。


『先、髪乾かしておいでよ』

「やだ。Aが乾かせてっ」


呼び捨て？

なんかキャラ変わってない？


私から離れようとしないので、仕方なく体を反転させ、玲於くんの肩にかけてあるタオルで頭を拭いてあげる。


向き合う形になると、今度はチュッと唇を押し付けてきて



『玲於くん。私、なんか恥ずかしいんだけど…？』


朝からこのテンションは、ちょっと…


嬉しいんだけど、玲於くんの愛情表現が真っ直ぐ過ぎてどう反応していいか分からない。



「“玲於”じゃねーの？」

『え？』

「昨日はそう呼んでくれたじゃん。“れおっ”…って」


昨日の…夜の私の真似をする玲於くん


そして、真っ赤になって固まっている私。



…年下のくせに


なんか私、既に振り回されてる…

case 18→←case 16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す