検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:293,129 hit

case 2 ページ2

『玲於くん?』

仕事が終わって着替えて、エレベーターを降りると

玲於くんが暗くて誰もいない入り口の前に立って、外を眺めていた。


「あ、お疲れ様です」

私に気づいて口元を緩めてくれる。


『どうしたの?』

「いや…なんか雨降ってきて…傘持ってなくて」


外を見ると、傘無しではちょっときついぐらい降っている。


『駅まで一緒に入って行く?』

私は傘を持っている右手を少し上に掲げた。





2人で1つの傘に入って並んで歩く。

『今日はトレーニング?』
「はい」

玲於くんは緊張しているのかリュックの肩紐を両手で握り締めて、身体を縮めて小さな声で返事する。

『今年2014年はEXILE TRIBEのツアーもあるし、忙しくなるね』
「…はい、でも楽しみです」

半そでのシャツから出てる玲於くんの腕が
傘を持っている私の右腕と微かに当たって

その度ドキっと心臓が跳ねる。



やだ。


なんか私意識してる?




次第に雨足が強くなり、ザーッっと音を立てて大きな雨粒が激しく落ちてくる。


傘が意味ないぐらいで、
このままじゃ2人ともびしょ濡れになりそうだった。




「雨宿り、して行きます?」


玲於くんから思いがけない誘いを受けて

驚きながらも、すぐに雄哉の顔が頭をよぎる。


今日もまた雄哉から連絡くるかもしれないと思うと、1人になりたくなくて…



私は少しホッとして

玲於くんに誘いにのっていた。

case 3→←case 1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (282 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
375人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あず(プロフ) - 愛利さん» そんなに感動して頂けるなんて…書いて良かったです!ありがとうございます!! (2016年10月20日 19時) (レス) id: 9b3d990a2d (このIDを非表示/違反報告)
愛利 - 一気読みしちゃいました!最後のところ感動しすぎちゃって枕ビチャビチャです(笑) (2016年10月18日 19時) (レス) id: 183501c55e (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - milkさん» 感想嬉しいです!最後まで読んで頂いてありがとうございました!! (2016年5月9日 8時) (レス) id: a67bb7e532 (このIDを非表示/違反報告)
milk - めっちゃ感動しました!!面白かったです! (2016年5月8日 22時) (レス) id: 62df234d60 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - ぴーなっつさん» イメージと合っていて良かったです!感想嬉しかったです☆ありがとうございます! (2016年3月28日 19時) (レス) id: 7ee4db9f7e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あず | 作成日時:2015年4月25日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。