GENEと恋うた２～SOUND OF LOVE～ (ページ7)

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亜「Aの事、恋愛対象に見れない？」

玲「…見れなくは…ない、けど」

亜「いいじゃん！玲於なら安心だし応援する！」

一人興奮して、盛り上がって…

自分に向けられる想いは気づかないくせに、人の事には敏感なんだ。

玲「でも…まだ気になる程度だから」

なんて、深くハマってるくせに

勝算ないの分かってるから、その時の為に逃げ道作っちゃって…

カッコ悪いな、俺…。

亜「Aって、昔から男見る目ないからなー」

ふと、亜嵐くんが口にする。

亜「結構変な男と付き合って、傷ついてる姿見てきたからさあ、普通に幸せになってほしいんだよねー」

それがどんなに残酷な想いか、亜嵐くんは知らない。

見る目がないか…

確かに…自分を幸せにしてくれる人を見極める目はないのかも？

今だって、彼女持ちに片思いしてるもんな。

そんなAの気も知らず
うまくいくといいなーって、浮かれる亜嵐くん。

心から俺を応援してくれるのは、Aに特別な感情はないから。

玲「余計な事しないでよ？」

亜「えー」

こんな亜嵐くんのお節介

Aが知ったら、傷つくだけだ。

玲「Aは、俺を好きにならないよ」

亜「ん？何？」

小さく溢れた本音を消し去るように、窓の外に目を向ける。

亜嵐くんは、女友達が多いし
姉ちゃんが居たからか、女扱いも慣れてる。

女だけでなく、男にも優しいし

男の俺から見ても
外見だけじゃなく、中身もかっこいいと思うし

憧れるところはいっぱいある。

好きになる気持ちが分かるだけに

勝てない事も分かってしまう。

それでも諦められないのは

Aの想いは叶う訳ないって、思ってるから。

そう、思ってたのに…