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『どうぞ!玲於っ』
注文していたオレンジジュースのカクテルが
目の前に置かれる。
玲「Aのくせに、生意気」
『“くせに”って…っ』
玲「ムキになんなよ、A」
『玲於が生意気だからでしょ?』
玲「玲於“くん”ね?A」
『A“さん”!』
亜「子供みたいなケンカすんなよ」
まあまあ、って亜嵐くんが微笑ましい眼差しを俺たちに向ける。
俺も何ムキになってんのか。
消えるどころか、どんどん大きくなる気持ち。
コントロールが出来なくなる自分が…嫌になる。
.
「玲於って、Aの事どう思ってんの?」
帰りのタクシーの中。
亜嵐くんと2人後部座席に並んで、いきなりの核心を突いた質問。
「どうって?」
「いや…なんか結構お似合いかなあって」
玲「何それ」
にやにや楽しそうに、俺を見る亜嵐くん。
“お似合い”って言われて、一緒ににやけそうになったり。
亜「だってあんなムキになるA初めて見たもん。Aってさー、物分かりのいい女を演じると言うか…結構都合よく扱われがちなんだよねー。でも玲於の前で自然体なのかなあって」
玲「…そうかな」
素っ気なく返したけど、亜嵐くんも知らなかったAさんを引き出せて嬉しい自分がいたり。
亜「で、どうなの?」
玲「どうって…」
もしかして、Aさんの気持ちに気づいてる?
亜嵐くんの意図がよく分からない。
玲「A…好きな人いるんじゃねえの?」
亜嵐くんと対等になりたくて、
慣れない呼び捨てを続けてみる。
本人がいない時でさえ、ぎこちない。
亜「何で?」
玲「なんとなく…」
亜「えー、いるのかなあ」
とぼけてる感じでもなく、それっぽい人を本気で探してる。
全く気づいてないっぽい。
分かりやすいと思ってたけど
俺がAの事、見過ぎなだけ?
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りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月1日 2時) (レス) id: 23700234a2 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年1月25日 1時) (レス) id: ad058fd0f4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年1月22日 0時) (レス) id: ee645294a7 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - あずさん» いえいえ(*^-^*)そうなんですね(*^-^*)頑張って下さい(*^-^*) (2021年1月19日 0時) (レス) id: ee645294a7 (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます!せめて全員描きたい…頑張ります(*^^*) (2021年1月18日 20時) (レス) id: 26814e9a22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あず | 作成日時:2018年7月6日 1時