第1話 ページ6
土曜日の昼下がりのこと。
俺とお兄さんとで
活動に使う機材を買いに街に出た。
てか、お兄さんはなんてなまえなんだろうな。
そんなことを思ってたら
「俺、黒川レオっていうの。君は?」
え、エスパーですか?
まぁ、聞かれたので
「碓氷…遥斗です。」
と答えた。
何故か満足気にいい名前じゃんと褒めてくれた。
「あ、年上だからってさんとか、敬語無しな?」
といきなり条件をだしてきた。
「じゃ…じゃぁ、レオ兄でいいで…かな?」
思い切り日本語がおかしくなってる。しってた。
案の定、レオ兄に
「なんだよ、いいでかなって」
っと笑われた。
ほいっ
とレオ兄は何かを渡してくれた。
…ラテだ…!(歓喜)
「…ふはw、その顔だよ遥斗のその表情が見たかったの。お前ほんと猫みたいだよな。可愛い奴めw」
…え、猫!?どちらかと言うと、レオ兄は犬なのだろうか。
そんなことを考えつつ一口飲もうとした瞬間
どーーーん
…ブフォォォ(思いっきり吹いた)
思いっきり背中にぶつかってきた奴がいた。
「は、…ラテさん、ご愁傷さまです。」
レオ兄、今はって…遥斗って言いかけたよね?何故ラテさん!?
俺じゃなくてラテ!?
「アイタタタ…」
ぶつかってきた子を確認すると
頭を痛そうに抑えるお団子髪の子…供?
心配になってその子の元へ行き、
「大丈夫?君怪我ない!?ごめんね、小さい子いると思わなくて…」
と言うと、
お団子の髪の子は顔を上げた。
「うるさい!遥斗のばか!!」
…?
…ゑ?なんで俺の名前…しってんの…。
こ、怖。
ぽかーんとしてるとその子が
「もー!私!伊東林檎!!覚えてない!?」
…伊東林檎…?あ!あの、、、
あれ、誰だっ…け、、、。
その子は頬を膨らませて
「その顔は…忘れてるな!?」
と言った。
改めて自己紹介をしてくれた。
彼女は、伊東林檎。幼稚園から小学校まで同じだったやつだ。
…てか、隣にいる、林檎とは正反対の大人っぽく美しい女性の方は、どなた様でしょう…。
「さっきはほんとに、この子がごめんなさい。お洋服まで汚してしまったね…。クリーニング代…」
とその女性は丁寧に謝って拭いてくれた。
クリーニング代はいらないと断った。
…この方、どこかで…。
あっ、もしかして…!
そう思った瞬間、たまたま通りすがりのJKが
「すみません、白石風音さんですか?」
と話しかけた。
その方は
イタズラな顔をして
「正ァ解♪」
と答えた。
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作者名:sora | 作成日時:2019年12月8日 21時