初めての出会い_林檎×風音後編_ ページ5
そんなとき、1人の女性が手を差し伸べた。
「君、、大丈夫?」
まつ毛が長くて、髪がさらさらふわふわしててツヤがあって、、可愛くて美人なお姉さんが心配そうにこちらを覗いていた。
「ていうか君、足擦りむいてるじゃん!」
お姉さんが私の足を見てそういった。
気づかなかった。
凄いなお姉さん。
近くのファミレスに入った。
お姉さんは丁寧にかわいいキャラ物の絆創膏を取り出して貼ってくれた。
そのあと、私の奢りだからと言って
オレンジジュースをご馳走してくれた。
お姉さんは微糖の珈琲を頼んで飲んでいた
「お姉さん、ごめんなさい。」
と私は謝った。
お姉さんは飲んでいた珈琲にむせて困惑状態だ。
そりゃあ、そうだろうなぁ。
お姉さんは長いまつ毛を伏せ、こう言った
「何か悩んでるんじゃない?話聞こうか?」
お言葉に甘えて
相談に乗ってもらうことにした。
お姉さんは
何も言わずに頷きながら話を聞いてくれた。
その時、お姉さんは言った。
「君は何を望んでいるの?見ている人の笑顔?
それとも、勝利を勝ち取った自分の笑顔?それとももっと他のこと?」
正直、何が望みなのか分からない。
でも、
見ている人のことは笑顔にしたい。
そう答えた。
「そっか。」
とまた、お姉さんは珈琲を一口飲んだ。
そしてしっかりとした瞳で
「君がそれを望んでいるのであれば、今の君にははっきり言うけど無理。」
私はショックで言葉を失った。
けど、お姉さんは話を続けた。
「俺は、君自体がダンスを楽しい、笑顔じゃなければみんなを笑顔になんて出来ないよ。このままだったら君はお人形だよ。自分の個性がないと。」
確かに、そうかもしれない。
私はお人形。
そう、doll
…だけど、私にとって個性ってなんだろう。
そう思った時、お姉さんが立ち上がった。
「あ、ごめんね。不快な事言ったね。そろそろ帰らないと心配されるよ?じゃ、お会計してくるね。」
あ、行ってしまう、
まって、……まって!
「まって」
と大声で言った。
お姉さんはピタリと止まった。
私は言った
「あの!私の個性ってなんでしょうか、私、!変われるでしょうか!?あの、!あの、!これから教えて欲しいんです!」
お姉さんはにこりと笑った。
「いいよ、でも、これから大変かもしれないけどね。」
お姉さん!私は貴女に一生着いてきます!!
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作者名:sora | 作成日時:2019年12月8日 21時