活動者の日常 (ページ3)

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初めての出会い_遥斗×レオ後編_ ページ3

珍しく、俺は街中を歩くことにした。
スタバでカフェラテでも飲もうかと、
店内に入った。

……視線を感じる……

オシャレで男の俺からみてもイケメンと言える店員が俺を見ていた。
…なんだ、あの、スタバのお兄さん、、、。

まぁ、気にしないで、、、
せっかくのラテだから味わって飲もう。

…はぁ。美味しい。
いつもは笑えないのに自然と口角が上がってた。
やっぱり専門的に扱ってるお店って違うんだなぁ。

…さすがです。

ばんっ

｢わぁぁぁ！？｣
思いっきり変な声が出た。

何かと思って顔を上げる。
あの、スタバのイケメンお兄さんだった。

…え、なんですか。

｢君だ！！｣

ってスタバのお兄さんが叫んだ。
正直何を言ってるか分からない。

｢.......ちょっと何言ってるか分からないんですけど.......｣

っていった。ぼそっと。
なのにお兄さんは聞き取ったらしい。
まさか、お兄さん地獄耳か。

｢一緒に活動者になろうよ。｣

って。
活動者ってなんだよって思って断った。

だけど、お兄さんは諦めなかった。
お兄さんはスマホを取り出して、
とある動画を見せてくれた。

.......てか、バイト中だろ。いいのかよ。

まぁ、見せられたので見ることにした。
そこには笑顔で歌ってる姿があった。

こんな風に笑えたらなんて考える自分がいた。

なんて素敵だろうって、こんなに笑顔で歌えたら。
みんなと楽しく過ごせたらって。
自然と口角も上がって笑顔になれるかなって思った。

そんな事考えてたら
お兄さんが言ったんだ。

君、何か悩んでること、あるでしょ。

なんで、分かるんだろう。
この人はエスパーなんだろうか。
顔に出ているのだろうか。
お兄さんは言ったんだ。

まぁ、いいと思うよ。人それぞれ悩みはあるよ。
だけど、それをそのままにして一生なんとなくの偽りの笑顔でいるか、それとも、自分を変えて、本当の笑顔を掴むか。

正直、その言葉は俺の心を締め付けた。
何故か涙が溢れそうになった。
だけど、
前に進むことで、さっきの人みたいに
心から笑えるだろうか。
涙を流さないように俺は頷いた。

君は変わりたい？

と最後に質問された。
俺は、変えたい。
自分を変えたい。
もっともっと。
変わりたいんだ。

そういう気持ちで
俺は一緒に活動者になると決めたんだ。
お兄さんを信じて。