初めての出会い_遥斗×レオ前編_ ページ2
(これは遥斗目線です)
……ピピピピッピピピピッ…
もう朝か。
そんなことを考えながら目覚まし時計を止めた。
「おはよう。」
そう母さんや父さんに挨拶をする。
おはようって返ってくる。
そんな。平凡な朝。
まだ、眠くて。
リビングがちょうどやわらかい日差しがさしてて、
あったかくて。
また、寝てしまいそう。
ハッ
あ、今日学校だった。
長期休み明けだったからすっかり忘れてた。
あと30分で講義が始まってしまう。
急がなきゃ。
俺はパンをくわえて走り出した
俺は少女漫画の主人公か?
なんて、朝だ。
講義にはギリギリ間に合った。
パンが喉に詰まりそうになったけど、無事だ。
友達から寝癖が直ってないよって笑われた。
そう言えば、急いで直してなかった。
俺も何となく笑った。
みんなが笑っているから。
…寝癖.......
…はぁ。最悪だ。
まぁ、なんだかんだで
家に帰ると
母さんが晩ご飯を作ってて。
おかえりと微笑む。
なんというか。笑わなきゃ。
作った笑顔で挨拶をする。
これが、平和というか。平凡というか。
これが、幸せっていうのかな。
なぜだろう。どこか、俺は殻の中に閉じこもっているような感覚だった。
こんな平凡が続くのはこの日までだった。
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作者名:sora | 作成日時:2019年12月8日 21時