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田中「朝ご飯でチャラね。材料は冷蔵庫。」
宮脇「え、そんなことでいいんですか…………?」
田中「お前にとってはそんなことかもしれないけど、
俺にとっては大したことなんだよ。
普段あんまり朝ごはん食べないからさ、頼む。」
宮脇「分かりました。」
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宮脇「簡単なものですけど、どうぞ。」
田中「え、いつのまにこんなに作ったの?
手際いいんだな、ありがとう。それじゃあ食べようか。」
宮脇「味は保証しないですけどね。」
田中「この見た目とにおいで美味しくないわけない。
じゃあ早速、いただきます。」
しっかりと手を合わせる姿を意外と真面目なんだなとか
失礼なことを考えながら眺める。
田中「………うま、美味しいよ。」
今日の献立は、白米、卵の中華スープ、
ほうれん草の胡麻和え、鮭の塩焼き梅ソースのせ。
施設で習っていた料理がこんなところで役に立つとは。
人生何があるか分からないなぁ、と思いながら
目の前で黙々と食事を進める彼を眺める。
田中「………そんな見られると穴開くよ。食べないの?」
宮脇「あ、ごめんなさい。ぼーっとしてました。
食べます。いただきます。」
冷蔵庫の食品のラインナップから察すると、
彼は日常的に料理をしているはずだ。
調理器具から調味料まで、基本的に必要なものは揃っていた。
昨日からプライベートな部分を避けて通ってきたから
目の前に座っている彼のことがまだよく分からない。
でも、もうそれでもいいのかもと思い始めた。
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田中「ご馳走様、すげーうまかった。」
宮脇「お口に合ったみたいでよかったです。」
田中「これからどうする?もう帰る?」
宮脇「そうですね、帰ります。お邪魔しました。」
田中「分かった、駅まで送る。」
宮脇「いや、大丈夫ですよ?」
田中「お前、ここからの帰り道とか分かるの?」
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杏奈(プロフ) - 澪さん» 丁寧に指摘して下さってありがとうございます!いろいろ誤字ってました、、。訂正して読みやすくなったと思います!ありがとうございます!! (11月27日 14時) (レス) id: 4894d8fb91 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが同じく ・ページ21のここの部分 あと少しで起きれる、というところでぐん、と何がに引っ張られる これ正しくは何かにではないんでしょうか? (11月26日 18時) (レス) @page21 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んで気が付いたのですが。。。 ・ページ21のここの部分 昨日に自分の行動を褒めたいのと、がっついたことを これ正しくは昨日のではないのでしょうか? (11月26日 17時) (レス) @page21 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 続けてのコメントですみません(._.) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ13のここの台詞 宮脇「そっか、私、文哉くんにそんなふうに思ってたんだ…………。」 これ正しくはそんなふうに思われてたんだではないんでしょうか? (11月26日 17時) (レス) @page13 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ9のここの台詞 高橋「あの本結構話題になってたから呼んだことあるんだけど、 これ正しくは読んだことあるんだけどではないんでしょうか? (11月26日 16時) (レス) @page9 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏奈 | 作成日時:2023年6月2日 13時