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最もそれは、私がそれによって余計な知識をつけることを
父が恐れたためであったと後に判明するのだが。
そんなこんなで脅威から逃げることができないまま
外から見えない痣ばかりが増えていったその年の12月、
忘れもしない、例年より早く初雪が降った日の昼間に
母が、死んだ。持病と心労が祟った結果だった。
母の身体は服で隠れるところはほとんど痣で覆われていた。
そんな母の身体を見たお医者さんが警察に通報し、
母を殺した悪魔はあっけなく連れて行かれてしまった。
母を亡くし、父から引き離された私は当然路頭に迷う。
頼れる親戚などもいない私は、ほどなくしてから
実家から50キロほど離れた児童養護施設へと送られた。
学校も、強制的に転校せざるを得なくなってしまった。
引っ越し先での生活は悪いものではなかったが、
周りの子たちも何かしらの問題を抱えていて、
心から笑い合えたとは言い難い三年間だった。
どこの養子に入るでもなく、高校を卒業するまでを
そこで過ごした私は、とうとう大学生となってしまった。
滝本「酷なことだとは分かっているんだけど、
ここの施設は高校を卒業するまでしか居れないの。
大学生になったら一人で生きて行かなくちゃいけない。」
私の不遇を可哀想に思って、入所当時からずっと
私のことを気にかけてくれた観月さんが申し訳なさそうにそう切り出した。
宮脇「大丈夫ですよ、幸いお金ならありますし。」
母が私に遺してくれた遺産、保険金、父からの慰謝料、
という名目の口止め料と手切れ金。
地方の国公立大学への進学が決まっていた私は
普通の大学生には似つかわしく、お金がありあまっていた。
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金指「君、一年生?入るサークル決まった?」
宮脇「いえ、まだです。」
金指「うちのサークルどう?遊びサークルみたいなかんじだから
集まりとか参加自由だし、人多いからたくさん知り合いできるよ!」
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杏奈(プロフ) - 澪さん» 丁寧に指摘して下さってありがとうございます!いろいろ誤字ってました、、。訂正して読みやすくなったと思います!ありがとうございます!! (11月27日 14時) (レス) id: 4894d8fb91 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが同じく ・ページ21のここの部分 あと少しで起きれる、というところでぐん、と何がに引っ張られる これ正しくは何かにではないんでしょうか? (11月26日 18時) (レス) @page21 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んで気が付いたのですが。。。 ・ページ21のここの部分 昨日に自分の行動を褒めたいのと、がっついたことを これ正しくは昨日のではないのでしょうか? (11月26日 17時) (レス) @page21 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 続けてのコメントですみません(._.) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ13のここの台詞 宮脇「そっか、私、文哉くんにそんなふうに思ってたんだ…………。」 これ正しくはそんなふうに思われてたんだではないんでしょうか? (11月26日 17時) (レス) @page13 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ9のここの台詞 高橋「あの本結構話題になってたから呼んだことあるんだけど、 これ正しくは読んだことあるんだけどではないんでしょうか? (11月26日 16時) (レス) @page9 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏奈 | 作成日時:2023年6月2日 13時