actors' 9

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星野「……………私さえ生まれてこなければ、なんて











そんな悲しいこと言うな。あの二人は、他の誰よりも













お前のことを大事に思ってたし、『玲が生まれてきて良かった』














『玲と出会えてよかった』ってことあるごとに言ってた。













…………それに、玲がいるから今の四機捜があるんだ。











もっと自分のことを大切にしてくれ。頼む。














…………………これは、上司としてもだけど叔父としても












玲にずっと伝えなきゃいけないって思ってた。












…………………………こんなに遅くなってごめんな。」













宮脇「…………………………かずくんずるいよ。














そんなこと言われたら、死ぬに死ねなくなっちゃう。」













星野「玲に孫見せてもらうまでは死なれたら困るからな。」













宮脇「かずくんは私の前に自分の心配したら？」












星野「余計なお世話だよっ！」












ぱち、と目を合わせた二人は、同時に笑い出した。












ひとしきり笑ったところで、志摩は九重に目を向けた。











星野「つーわけで、九ちゃん。とりあえず玲のことよろしく。














俺たちは柳澤を病院に連れて行ってから事情聴取するから。」












水上「分かりました。」












星野「こいつが逃げないように、見張っといて。」












宮脇「逃げないよ！」











水上「ご心配なく。今度は絶対離さないので。」














星野「お、頼もしいな。じゃあ、後で。」












志摩はそういうと、伊吹と陣場の後を追いかけていった。













宮脇「……………九重さん。」











水上「ん？」











宮脇「…………止めてくれて、ありがとうございます。」













水上「いや。」












宮脇「…………………………お礼を言うのが正しいのか、











自分ではよく分からないんです。助かったことに関して











お礼を言うのは間違いないですけど。」















水上「さっき俺が言ったことは、全部本当だから。











九十九のことを絶対に守るし、側に居るから。













…………………俺に、玲を、守らせてくれませんか？」













宮脇「……………はい。」

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