actors' 9

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宮脇「でも、譲れないものがあるの。








こいつは、私からお父さんとお母さんを奪った。








なにが、『僕との仲を引き裂く奴は両親でも許さない』？









いい加減にしてよ！そんなことしても、あんたのものにはならない。








あんたのものになるくらいなら..........。










あんたのものになるくらいなら、死んでやる。」










そういうと九十九は自分の首に拳銃を突き立てた。









藤原「は？」










水上「はっ......。」









星野「玲、やめろ。頼むからやめてくれっ.......。」









宮脇「止めないで。私のせいでお父さんとお母さんが死んだ。










こんなくだらないやつに殺された。










私が、私さえ生まれてこなければ、二人は死ななかった。










かずくんが、苦しむこともなかった。










私さえ、いなかったら！！！








誰も苦しまなかったし、いなくならなかった。











だってこの人、私のためって言って人殺してるんでしょ？









私のためって言って他の人に完全犯罪の方法教えてるんでしょ？










........全部、全部私のせいじゃん！！！！」










綾野「玲ちゃん..........。」









宮脇「全部、全部私がいなかったら起こらなかった。










私が、私がみんなを殺したようなもの…………………。










それなのにこれからののうのうと生きていくなんて











私にはできない。できるわけない。












.........だからもう、こうするしかない。」









今まで見たことがないような、冷酷な視線を











柳澤に向けて、九十九は吐き捨てた。










宮脇「あんたは、自分が殺したいほど恋焦がれた女が











目の前で無様に死んでいくのを、










何もできない無力さを、実感すればいいよ。」









藤原「っふ、ふざけんなっ.........。」









彼女に撃たれた足が痛むのか、顔をゆがめなら答える。











星野「頼む、玲。拳銃を下ろしてくれ。











玲まで失ったら、俺は……………………。」












宮脇「かずくんは大丈夫だよ。伊吹さんも陣馬さんも













……………………桔梗さんも一緒に居てくれる。













私が居なくなっても、大丈夫。











……………………だから、ごめんね。」

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