actors' 9

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藤原「いい関係ですよね。









犯罪を犯してまで成し遂げたいことがある。









でも方法が分からない。そんな人たちに僕が方法を与えるんです。










そしてその中で僕のアートに協力してもらう。









これぞまさに、お互いWinーWinの関係です。」









綾野「お前の考えが歪んでるってことだけ分かるよ。」









藤原「刑事さんとは仲良くなれなそうですね。残念だ。」









綾野「仲良くなりたいとは思わないな、こっちから願い下げ。」










藤原「つれないな、刑事さん。」









柳澤はふっと笑うと、腕時計に視線を落とした。










藤原「現在の時刻は9時55分。あと、5分。









5分後に僕のアートは完成します。








刑事さんたちは、まだ何にも気づいていない！」








柳澤は一人で高笑いしているところに










別で行動していた陣馬からの無線が入った。









橋本「爆弾は全部解除した。倉庫の中の危険物も全て持ち出した。









ただ、犯人がまだ何か隠している可能性がある。









絶対に油断するなよ。」










星野「了解。」









藤原「......どうかしましたか？」









星野「いや？別件だ。」









志摩の態度を不信に思った柳澤がポケットから










何かのスイッチを取り出した。










綾野「何するつもりだ！！」









三人が一斉に柳澤に向かって走る。










藤原「時間通りじゃないのは気に食わないですけど









違和感は大事にした方がいいですもんね。」









柳澤は三人から逃げながらそう言って、スイッチを押した。











しかし、しばらく待っても何も起こらない。










藤原「どういうことだ！！！」








綾野「あ、もしかしてそれ爆弾の起爆装置？










ざんねーん、爆弾は全部解除済みだよ。」










藤原「くそっ。」









バンッ










柳澤が地面にスイッチを投げ捨てたのと同時に








銃声が鳴りひびた。









水上「え、」










宮脇「両手を上げて、膝をつきなさい！」








星野「玲っ......！」










綾野「玲ちゃん！？」









藤原「.........どうして。」










宮脇「それは、私の台詞でしょう？」










星野「玲、やめろ！」








宮脇「かずくん、ごめん。」

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