actors' 9

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星野「………っ、まさか！」












綾野「玲ちゃんの両親もお前が…………？」











藤原「あぁ、そうですよ！あれが僕の原点となる作品です。」











水上「原点？」














藤原「僕の気持ちを理解してくれない両親なんて、













彼女には必要ないでしょう。いずれ僕のものになるのは













既に決まっていることなのですから。」















星野「………それ、どういうことだ？」













藤原「彼女の両親に、僕の気持ちを打ち明けたんです。












彼女はまだ未成年でしたから、彼女の保護者に言うのが一番だと。」













綾野「でも彼女の両親は受け入れてくれなかった。」













藤原「えぇ。二度と娘と会わないでくれと言われました。












まだ僕は彼女と話したこともなかったから、














これから時間を掛けて仲良くなって行きたいと思ってたのに














僕たちの仲を引き裂くものは、両親であっても容赦しない。














.........……...これがあの事件の真相です。」













星野「お前っ............。」










怒りの表情に満ちた志摩が柳澤に拳銃を向ける。










藤原「おっと、今すぐ玲ちゃんを殺してもいいんですよ？」










綾野「志摩、今は我慢だ。状況が悪すぎる。」









普段自分よりも感情的になる伊吹に、










冷静に注意された志摩は我に返って拳銃を下した。










藤原「まぁ、賢明な判断ですね。」









水上「こんなことをして、九十九が喜ぶと思ったのか？」










藤原「喜ばないわけがないでしょう。









こんなにも僕からの愛が感じられるものなんてない。」











水上「でも、お前の言うアート作品は、全てがお前がしたことではない。










他の人間を自分の作品とやらに巻き込んだのは、なぜだ？」









藤原「一人で表現できるほどの感情じゃなかったからですよ。











それくらい僕は彼女を愛しています。










まぁ、単純に人手が足りなかったっていうのもありますけど。」










星野「実際にお前が犯行に及んだのは、何件だ？」











藤原「一件です。あぁ、今回を含めれば二件ですけど。」











水上「それ以外は、犯罪計画を立てただけってことか。」

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