actors' 9

MIU404season2-10 ページ25

《21時00分》










橋本「総員配置についた。志摩、いつでも大丈夫だ。」










無線から陣馬さんの声が聞こえてくる。










星野「こちらも準備オーケーです。










伊吹の合図があったら突入します。」












隣に居る伊吹、斜め後ろにいる九重と目を合わせて頷く。










綾野「よし行こう。突入！」











伊吹の掛け声で、倉庫の扉を開ける。









綾野「おい！柳澤！！どこだ！！」










倉庫に突入して早々、伊吹は大声をあげる。










綾野「おい！！いるんなら返事しろ！！」











藤原「…………そんなに大声をあげなくても、











僕は逃げも隠れもしませんよ、刑事さん。」











星野「柳澤.........！」










藤原「あぁ、志摩さん。お久しぶりです。











九十九先輩のお葬式以来ですね。









さすがに防犯カメラを見たら思い出しましたか。」










星野「お前が玲を狙う理由はなんだ！！」










藤原「そのことは後でゆっくりお話ししましょう。










そんなことよりもまず、作品を見てもらわないと。












............あぁ、まだ未完成ですけど。」










綾野「玲ちゃんはどこだ！！」











藤原「これから移動した先にいますよ。










玲ちゃんは作品の一部なので。とにかく付いてきてください。











.........あ、くれぐれも下手な真似はしないでくださいね。











玲ちゃんの命は僕の手に握られているんですから。」











そういうと柳澤は、倉庫の奥の方へ向かって歩いていく。











その柳澤の後ろを、志摩、伊吹、九重の順で付いていく。









倉庫の奥の方まで行くと、柳澤は足を止めた。










藤原「照明、動かしますね。」










スマホを操作すると、複数のライトが点火された。










そのライトが照らす光の先に居たのが九十九だった。










九十九は力なく椅子のもたれかかっており、









手足は椅子に固定されているようだった。










水上「.......っ、九十九！」










その様子を見た九重が思わず叫ぶ。










藤原「残念ながら、今は起きないと思いますよ。











さっき、睡眠薬を飲ませたばかりなので。」














星野「お前の目的はなんだ！！」

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