actors' 9

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高橋「あ、ユウ！」












宮脇「飽きちゃったのかな。」











高橋「ま、いいや。Aちゃん居るし。」













宮脇「えー、私ユウの代わりなの？」














高橋「ちが、そう言う意味じゃ！」














宮脇「そっか、文哉くん私のことそんなふうに思ってたんだ…………。」















高橋「いや、そういうつもりで言ったんじゃなくて………。」














宮脇「……………………っふ、ふはっ。
















あはは、そんなに焦らなくても分かってるよ。」















高橋「もー、びっくりしたじゃん！













Aちゃんに嫌われちゃったらどうしようかと思った。」













宮脇「そんなすぐ嫌ったりしないよ〜！」












高橋「それならよかった。」














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高橋「そういえばさ、」














文哉くんにお茶を出して、ソファで落ち着いていたら















不意に文哉くんがそう切り出した。
















宮脇「うん？」















高橋「さっき電話で言ってた、『ただ、愛されたいだけだった。』の話なんだけど。」















宮脇「うん、どうしたの？」













高橋「……………もう、撮影始まってるの？」















宮脇「うん、まだ後半のシーンしか撮ってないけど。」














高橋「え、後半から撮ってるの？」

















宮脇「そう。ていうか元々、台本が後半だけだったんだよね。」












高橋「え、どういうこと？」














宮脇「なんか長くなりそうだから、映画は原作の前半を削って













後半だけの内容にする予定だったんだって。

















でもいざ台本書いてキャストも決めたら、監督とプロデューサーの方が













前半もやりたくなっちゃったみたいでさ。















私たちも最近、クランクインしてから知らされたし。」














高橋「そう、だったんだ…………。」
















宮脇「だから映画は、前後編の構成になるって言ってた。













上映されるの、楽しみにしててね。」















高橋「うん、って言いたいところだけど………。













前半とか、家でも見れないかもしれない………………。」

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