１３−２.彼が伝書鳥と夕方に ページ27
並盛町にある並盛中学校。
そこは名前の通り何処にでもある平凡な中学校だ。
一般人とは呼べない人達が在学しているという事を除けば、だが。
その「一般人とは呼べない人」のうちの一人である風紀委員長の雲雀は、自室とも呼べる程に使っている応接室で、書類を片付けていた。
雲雀はふと目をあげ、ペットの鳥＿＿ヒバ−ド＿＿がこつこつと窓をその小さな嘴でついているのを見て、腰を上げた。
窓を開け、その鳥が何やら足にくくりつけているのに気付いて、目をやった。
ヒバードが誇らしげに見上げてくるのを無視しつつ、それを足から解く。
紙だ。
雲雀は紙を広げ、その紙がとても大きい事に眉をひそめる。
こんな小さな鳥に便せん程の紙をくくりつけるとは。
しかし、紙の右端にある人物の名前が書かれているのに気付いて、ため息をつくと共に無意識のうちに苛ついていた事を許していた。
送り主は、雲雀と同様、「一般人とは呼べない人」のうちの、絡みやすいが掴みどころのない人物であった。
雲雀はゆっくりと、綴られている文章を読み始めていた。
こんにちは〜。
どうせ雲雀さんのことですから、くっそ真面目にお仕事してるんだと思ったので、こうしてお手紙を届けちゃいましたー！
驚きましたか？
まあ私も驚きましたけど！
だってヒバード、この紙をくくりつけた時、すっごくよろよろしてましたからね。
まさか無事に届くとは(あ、無茶させちゃってすみません。でもヒバード凄く可愛かったですよー)
ちなみに私は今補修が終わった所でーす。
なんにも分からなかったので(この前折角教えていただいた所でしたが)山本と答え見せあいながら解きました〜！
埋まらなかったのは十五問中八問！
私と山本にしては良くやりましたよねえ。
あ、ツナは強制的にリボーンに連れ去られて行きましたよ。
所で雲雀さん。
実は私、雲雀さんに言わなきゃいけない大事な事があるんです。
でも、口で伝えるのもちょっと難しそうだなあ……と、思ったので、こうして手紙にして届ける事にしました。
あの、今度ですね、私、雲雀さんの応接室にまた遊びに行きます。
何時頃かはまだ未定ですが……(テヘペロで許して下さい)。
１３−２.彼が伝書鳥と夕方に→←１２−２．南国果実の彼と睡眠中に
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴鐘草(プロフ) - レナさん» いえいえ！ 本当に嬉しいんですよー、自分が書いているものが好きだって言ってもらえるのは(＾▽＾＊) コメントを全くくれないと「つまらないのかなあ…」って不安にもなりますしねえ(笑) 本当にありがとうございます、よりよい小説を書くために精進していきます！ (2015年11月22日 23時) (
レス) id: a9e0db2ec6 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - そんな。大げさですよ！汗 (2015年11月20日 19時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草 - レナさん» わあああまた遅くなってしまいました！ 本当にそういう言葉は嬉しいです、これからも励みにさせていただきますね^^ (2015年11月20日 18時) (レス) id: 0572002cfd (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 応援してます！ (2015年11月14日 11時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草 - レナさん» 初めまして！返信大変遅れました、すみません…。息抜きに来たのですが、コメントを下さった方がいたなんて…（感涙） ありがとうございます、大好きといって頂けて作者冥利に尽きます（´ω｀*）コメントありがとうございました、これからも頑張りますね…！ (2015年11月14日 0時) (レス) id: 0572002cfd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴鐘草 | 作成日時：2015年6月7日 22時
