１０ー３．風紀委員長と初対面 ページ22
打ち付けられた後ぐったりと動かない私。
情けない悲鳴と共にツナが駆け寄ってきて、私に声をかけ続けた。
何回目かの呼びかけの後、「ん……」と小さく声を漏らす。
「今、何が……」
「だ、大丈夫草凪さん！ ほらリボーン、違ったじゃないか！ 何が草凪さんはプロの殺し屋だよ！」
「ころしや……？」
「あっ、いやなんでもないんだ！」
ふうんと喉で納得する。
疑われてたってわけか。
じゃあ尚更よかった、ばれなくて。
わあわあと心配そうにそして今にも泣きだしそうな声を上げるツナに、にっこりと笑顔を見せた。
「大丈夫、雲雀さん手加減してくれたみたいだから。ぜんぜん痛くないよ」
「あの雲雀さんが手加減……！？」
でもよかったーと大げさな程ツナは息を吐いてから、もう遠くまで歩いて行ってしまっているリボーンを追いかけにわたわたと走っていった。
今にも転びそうなその背中を見送りながら、口端をあげる。
何が手加減してくれた、なんだか。
「あーもう。あの男、全力でたたきつけてくれちゃって……」
受け身してなかったらどうするつもりだったんだか。
スカートの埃をはたいて伸びをする。
しかもあの時の彼の目、獲物を狩るような目をしてた。
怖いな、もう、ふふ。
まあでもこれから狙われることはないだろうし、いいか。
スクールバッグを拾い上げ、肩にかけて歩き出す。
これから再び穏やかな生活を表面上にだけでも遅れることを願いながら。
**
「まあ見事その願いも破られちゃったわけなんだけ、ど」
応接室の引き戸をAは遠慮なく開けた。
いつも通り文句が飛んでくるかと思いきや、何も言われない。
不思議に思い中に入れば、雲雀はぐっすりと眠っていた。
その穏やかな寝顔は先ほど思い出していた頃には見ることはなかったもので、逆にあの頃向けられた狂気の目は今はもうなくなっている。
まさかここまで雲雀と親密になるとだなんて思いもよらなかったあの頃を思い出し、くすりと口許をほころばせた。
起こすわけでも返答を期待するでもなく、彼の名前＿＿「雲雀さん」と、Aは微笑みながら呼びかけた。
(君はどうして僕の眠りを妨げるんだい？)
(すみません、そんなつもりはなかったんですけど……っふふ)
(……その顔なんだかむかつくな、殴るよ)
(嫌です)
(……闘うかい？)
(そっちがその気なら)
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鈴鐘草(プロフ) - レナさん» いえいえ！ 本当に嬉しいんですよー、自分が書いているものが好きだって言ってもらえるのは(＾▽＾＊) コメントを全くくれないと「つまらないのかなあ…」って不安にもなりますしねえ(笑) 本当にありがとうございます、よりよい小説を書くために精進していきます！ (2015年11月22日 23時) (
レス) id: a9e0db2ec6 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - そんな。大げさですよ！汗 (2015年11月20日 19時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草 - レナさん» わあああまた遅くなってしまいました！ 本当にそういう言葉は嬉しいです、これからも励みにさせていただきますね^^ (2015年11月20日 18時) (レス) id: 0572002cfd (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 応援してます！ (2015年11月14日 11時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草 - レナさん» 初めまして！返信大変遅れました、すみません…。息抜きに来たのですが、コメントを下さった方がいたなんて…（感涙） ありがとうございます、大好きといって頂けて作者冥利に尽きます（´ω｀*）コメントありがとうございました、これからも頑張りますね…！ (2015年11月14日 0時) (レス) id: 0572002cfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴鐘草 | 作成日時：2015年6月7日 22時
