１０ー２．風紀委員長と初対面 ページ21
その日も私は爽やか〜に登校していた。
遠くに見える友達に手を振って、あまり目立たない程度に生活を送っていた。
別に平凡とはいかないけど、どこにでもいるクラスでちょっと目立つグループの中の一人。
過度に目立たず誰かと付き合うわけでもなく。
仕事が終わったら帰るつもりで日々を送っていた。
前日に会った赤ん坊が本当のヒットマンというのは知っていた。
ただこの時の私は、何かがおこるとしても自分にその火の粉が降りかかるとは思っていなかったのだ。
その日の帰り。
ツナが誰かとこそこそ話していたのをちらりと目にした。
きっとそれはあのヒットマンだろう。
その会話にこっそりと耳をそばだてつつも、少しずつ家へと歩き続ける。
「お前、そんなことしてどうするんだよ！」
「ただ確かめるだけだ。それに俺の考えはほとんど確定してんだ、心配すんな」
「心配するよ！ だってお前の考えが間違ってたら……っ」
別に私は二人について行ってはない。
それなのに声は離れることなく、近づくでもなく聞こえ続けている。
＿＿これ、つけられてる？
家はあまり特定されたくないな。
口端をあげることを忘れることなく、このまま撒いてしまおうかと足早にした時だった。
「なﾞ＿＿っ！ お前が呼んだのってこの人かよ！」
「ああ、手加減しねえ丁度いいやつだろ」
「丁度いいって……これでもし草凪さんに何かあったらどうするんだよ！」
え、と声を上げた。
気づいていないふりを今までしていたというのに、二人の方へ振り向いてしまう。
私に何かあったらって、どういうこと＿＿。
振り向いた先は高いフェンスとそれを覆うような茂った葉。
明らかに風だけじゃない大きな揺れと音の後、そこから出てきたのは＿＿。
並盛で最強と謳われる風紀委員長、雲雀恭弥だった。
目を見開くと同時に地面を踏みしめ、雲雀の手にしているトンファーの動きを予測する。
これは確実に頭を狙われている。
けど、私は今リボーンとツナに見られている＿＿。
動揺している間に、私は思い切り頭をトンファーで殴られ、壁に打ち付けられた。
人がぶつかったとは思えない程の轟音が響いた後、つまらなさそうに彼は何処かへと去ってしまった。
１０ー３．風紀委員長と初対面→←１０ー１．風紀委員長と初対面
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴鐘草(プロフ) - レナさん» いえいえ！ 本当に嬉しいんですよー、自分が書いているものが好きだって言ってもらえるのは(＾▽＾＊) コメントを全くくれないと「つまらないのかなあ…」って不安にもなりますしねえ(笑) 本当にありがとうございます、よりよい小説を書くために精進していきます！ (2015年11月22日 23時) (
レス) id: a9e0db2ec6 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - そんな。大げさですよ！汗 (2015年11月20日 19時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草 - レナさん» わあああまた遅くなってしまいました！ 本当にそういう言葉は嬉しいです、これからも励みにさせていただきますね^^ (2015年11月20日 18時) (レス) id: 0572002cfd (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 応援してます！ (2015年11月14日 11時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草 - レナさん» 初めまして！返信大変遅れました、すみません…。息抜きに来たのですが、コメントを下さった方がいたなんて…（感涙） ありがとうございます、大好きといって頂けて作者冥利に尽きます（´ω｀*）コメントありがとうございました、これからも頑張りますね…！ (2015年11月14日 0時) (レス) id: 0572002cfd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴鐘草 | 作成日時：2015年6月7日 22時
