四十二片If ページ43
Ifstory[治崎が風邪を引いたら]
「治崎が風邪引いた?」
何時も中原よりも先に来ている治崎が居なかった。
聞くところによると風邪を引いて寝込んでいるらしい。
「中原幹部、今日の仕事は多くないので治崎さんの様子を見に行ってきて下さい」
「何で俺が…」
「私達も治崎さんのことが心配で」
「中原幹部は治崎さんの恋人ですし」
「弱った治崎さんの姿を誰かに見せたくないでしょう」
「治崎さん大好きですもんね」
「待て、誰がAのこと」
「行動から全部伝わってきますよ」
部下の多くが中原の思いが筒抜けだと云う。
中原は自分に腹を立てながら治崎の元へ向かう支度を始めた。
車を走らせ数分、治崎の家。
何度インターホンを鳴らしても治崎は出て来ない。
仕方ないと先日作った合鍵で中に這入る。
(勝手に入ってもいいが気が引けるため中原はインターホンを鳴らしていた)
「おいA大丈…A!!?」
中に這入った中原は目を見開く。
治崎が倒れていたからだ。
閉じられていた瞼がゆっくりと開く。
「ちゅ、や…さん?」
「大丈夫か!?」
「お腹、空いた」
「…作ってやるから寝てろA」
治崎を抱き上げベッドに寝かせる。
そしてキッチンで食べやすいお粥を作った。
「仕事、は?」
お粥を食べながら治崎は云う。
「Aが心配だから見てきてほしいって云ったんだよ」
「いい、部下たち、ですね」
「んで、大丈夫なのか?」
「熱はありますが、安静にしていれば、治ります」
「…何かあれば俺に云えよ」
「優しいですね。ありがとうございます」
翌日、熱が下がった治崎は仕事に復帰した。
心配をかけたことを謝罪し部下たちに元気な姿を見せた。
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クマぽん - 中也とのコントみたいなのがとても面白かったです!!!!!これからも頑張ってください!!!! (2018年12月19日 18時) (レス) id: a657e0068a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衿歌 | 作成日時:2018年4月28日 23時