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十片 ページ11

「これはこれは…」

迎えに来た森や尾崎が部屋の状況を見て微笑ましいと言いたげに笑った。

「見て、ないで…助けて下さい!!」

重力に逆らえず倒れた治崎と中原を助けるため部下2人が奮闘している最中だった。
部下も酔っているためいつものように力が出ていない。
下敷きになっている治崎は男女の力量の差により退けることが出来ない。

「君たちは」
「助けて下さい!!」
「判ったよ」

森や尾崎の手伝いにより無事に中原を退けることが出来た。

「圧死するかと思いました」
「こっちは微笑ましかったのう」
「青春だねぇ」
「怒りますよ」
「ごめんごめん」

溜め息を吐きながら全員を車へ移動させる。
そしてポートマフィアのビルに向かって走り出す。

「中原幹部はあんなにもお酒に弱かったんですね」
「云ってなかったかのう」
「云っていませんでした」

そっぽを向く治崎だがその声音から怒っていると推測できる。

「でも、楽しかったです」
「それは良かった」
「悪態をつくのは相変わらず治らんのかえ?」
「……癖です。治りません」
「そうか」

悲しげに治崎を見る。
治崎は昔から悪態をつく。
時間が経てば数は減るが。

「仕方ないんです」

自分に云い聞かせるように何度も呟いた。

十一片→←九片



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クマぽん - 中也とのコントみたいなのがとても面白かったです!!!!!これからも頑張ってください!!!! (2018年12月19日 18時) (レス) id: a657e0068a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衿歌 | 作成日時:2018年4月28日 23時

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