▽ ページ36
サファイアはすぐに犯人を壁から下ろして、手を紐で括り付けた。モートは反省したようで、全く抵抗しようとしない。彼は地面に尻をつけてうなだれているばかりだ。
サファイアは愛しのサリーの方へ行き、縛られている麻紐をほどく。やっとサリーは自由となり、すがすがしい気分に浸っているだろう。
「ありがとう、助かったわ。それにしても……」
サリーはゆっくりと立ち上がり、両手を組む。彼女は倒れているスパークの方を見ていると、ある異常に気づく。それは彼が呼吸をしていないということだ。
サリーは真っ青な顔でスパークに近づき、彼の首の横に人差し指と中指をあてる。だがしかし、全く脈打つ音が聞こえない。
「スパークはもしかすると死んでしまうかもしれない」
「ほ、本当ですか？ だったら医者を呼んできますね！」
サリーがとんでもないことを切羽詰まった声で言ったので、それを聞いていたサファイアは外に向かおうとしている。けれど、サリーはサファイアが外に行くのを拒否してしまった。どうやら医者は必要ないようだ。
「これはゾルフィアが気を失っているのと同じ現象だと思う。彼は『幽霊離脱』をしているんだと考えるのが一番しっくりくる」
サリーは真顔でそう言うと、スパークの額に右手を振りかざす。すると額から紫色の煙が立ち上り、彼の顔を覆いつくす。
「この炎は昔、見たことがあるわ。確か２０年前にスラム街を襲った魔導士もこの煙を上げていたはず」
「俺はまだ４歳だったから知らないけど、そんなことがあったんですね！」
「ま、まあね。あなたは知らなくていいけど、その魔導士もあの剣を握りしめていた。そして剣に秘められた炎を広めて、『スラム街』は全滅した。そしてその事件から１年後に彼は行方不明になったの」
「じゃあ、どうして行方不明になったんですか？」
サファイアの唐突な質問にサリーは首を横に振った。恐らく彼女でさえ知らないのだろう。サリーは捜査官になる前にジャーナリストをしており、その時の記事を思い出したのだと思われるが。
「おい、君たち。もう帰るぞ。モートは他の捜査官に任せたから」
ガルバンは１人だけで会場から出ていた。サリーとサファイアは立ち上がり、スパークから離れていく。
会場から離れて後ろを振り返ると、彼は霧のように音もたてず消えていた。
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まりもさんだぞっ(｀・ω・´)まり - いえいえ、これからも更新頑張って下さいねー (2018年5月24日 17時) (
レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空＠写真は載せられない(プロフ) - まりもさんだぞっ(｀・ω・´)まりさん» なるほど……。その手がありましたか！ 例も書いてくださりありがとうございます！ (2018年5月24日 17時) (レス) id: 437d7e5db9 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空＠写真は載せられない(プロフ) - まりもさんだぞっ(｀・ω・´)まりさん» 的確なアドバイスありがとうございます！ キャラのセリフを感情的に書く……ですか……。一番苦手にしていることですが、ちょっとずつ改変していきたいと思います。更新頑張りたいと思いました！ (2018年5月24日 17時) (レス) id: 437d7e5db9 (このIDを非表示/違反報告)
まりもさんだぞっ(｀・ω・´)まり - 例えば、キャラのセリフの前に舌打ちを入れて見るなど...(例)「ﾁｯ、だからああだと言っておったではないか!」露骨に舌打ちを決め、怒りを表す○○。...みたいな感じですかねー (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
まりもさんだぞっ(｀・ω・´)まり - ちょっと遅くなりましたが、読ませて頂きました!内容 10点満点! 文 9点 惜しいぃー! 私が思うには、キャラのセリフをもうちょっと、感情的に、細い表現を入れるなどしてみたらどうですかね? (2018年5月24日 17時) (レス) id: ec47b1a578 (このIDを非表示/違反報告)
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