【名前固定オリジナル】アカツノ【男主】

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「そういえばそこにいる３人はどうしたんですか？」


スパークがオトコオンナとサリーの近くにいる人物を指さすと、そこには見覚えのある人物もいた。さっき姿を消した獣人ライチだ。ライチはスパークと目を合わせないようにしている。


その隣には痩せていて赤い派手派手のスーツを着ている男だ。髪は金色に光り輝き、服には黒い粉がこびりついている。この男は相当の目立ちたがり屋なのだろう。


もう１人は背が低くて黒いマントを羽織っている女の人だ。土を操る魔法を使い、「城の魔導士」という異名がついている。髪と目はどちらも茶色くて、頬にはそばかすがついている。


ガルバン捜査官が言うには、この３人だけがクディアが殺されるのを見る前に逃げようとしたという。だから怪しいので、サリー捜査官が食い止めたそうだ。


「それにしても、どうして事件が起こるってわかったんですか？」


スパークがずっと疑問に思っていたことを尋ねると、ガルバンの代わりにオトコオンナが口を開く。


「そりゃあ、脅迫状が『クディア・メリート宛』にあったからだ。まさか本当に殺されちまうとは思わなかったがな。ちなみに俺はサファイアっていうんだ。お前はなんていうんだ？」


サファイアに尋ねられると、「スパークだ」と一言だけつぶやく。スラム街の人間だと知られたら退けられる気がするので、名前の他には何も教えないのだ。


「スパークというんだな。早速だが、この絵を見てほしい」


ガルバン捜査官がサファイアを押しのけて、スパークに黒い手帳の中身を見せてきた。そこには「クディア・メリート」の死体がそのまま描かれている。まるで写真のように繊細な絵だ。

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