24ピース ページ25
それに、太輔は学校の先生を信用しない。イジメられているのにも気付いてもらえなかったし、言っても信じてもらえなかったので、当たり前の話だが。
「太輔さ、今、どこの中学に通っている事になっているか知ってる？」
渉が聞いてくる。
そんなの知るわけ無いじゃないか。入学式にも行ってないんだから。
そう思いながら、首を振る。そしたら渉が、だろうなって顔して口を開いた。
「一応ね、この春から山風中学校に通っている事になってるんだよ。
で、櫻井先輩は太輔の担任だよ」
衝撃発言。それでも太輔は、教師が家に来ているわけが分からなかった。
それを感じ取ったのか、今度は櫻井が口を開いた。
「君の教科書を持って来たんだ。前の学校から聞いたんだけど、家でちゃんと勉強してたんだってね。だからないと困ると思ってね」
前、実家に居たときはたしか宅配で送られてきていた。親が部屋に放り投げてきたっけなとか、思い出していた。
「ありがとうございました。じゃ」
そう言って、ここから去ろうとした。怖いと感じるところにいつまでも居たくない。当たり前の人間の心理。
しかし櫻井が呼び止めた。
「あ、太輔くん！」
「何ですか？」
「これからも、ちょくちょく来て良い？」
それは、ちょくちょく恐怖の時間が来るということ。
渉を見ると、笑っていた。まるで、怖くないよ。ちょっとずつこの人に慣れていこう。
そう言っているような。
「……はい、分かりました。渉くん、俺この教科書しまってるね」
そして、たくさんの教科書を持って、部屋に向かった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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アキラ(プロフ) - たまんちゅさん» ありがとうございます。
知ってもらえる機会になれて、うれしいです。
これからもよろしくお願いします。 (2013年11月11日 17時) (携帯から) (
レス) id: 7983e8516d (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - うさぴょんさん» はじめまして。ありがとうございます。
これからも頑張ります。楽しみにしていてください。 (2013年11月11日 17時) (携帯から) (レス) id: 7983e8516d (このIDを非表示/違反報告)
たまんちゅ(プロフ) - パート1お疲れ様でした!何か感じられるものがあり、私も発達障害について調べる機会が出来ました。パート2の方でも更新頑張って下さい!応援しています! (2013年11月11日 11時) (レス) id: da343c076c (このIDを非表示/違反報告)
うさぴょん(プロフ) - こんばんは。前作から見てます。自分自身も同じような感じなのですごく自分の事のように思えます。これからも楽しみにしてます。 (2013年11月10日 22時) (レス) id: 3991afa5f6 (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - よしこさん» はじめまして。コメントくださったのに、返事遅れて申し訳ありません。
毎日楽しみにしてくださって、ありがとうございます。
これからも頑張ります。 (2013年11月6日 18時) (携帯から) (レス) id: 7983e8516d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキラ
| 作成日時：2013年10月20日 6時
