××フレンド (ページ19)

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｢死ぬぅ〜｣

｢なに、どうしたのアンタ｣

腰が痛すぎて全く動けず机でだらーんとしてる私を見て、苦笑いで心配してくる友達

｢ちょっと、ベッドがやわらかすぎて…｣

とテキトーに言い訳して言うと、アンタ今自分家じゃないの？と聞かれて頷く

｢幼馴染の家、泊まってる｣

｢え、あんたの幼馴染って男じゃなかったっけ｣

｢そうだよ｣

｢え！？！？アンタそれ大丈夫なの！？！？てかまさか付き合ってたり！？！？｣

｢しない！しないから！！！マジで！！！｣

肩を思いっきり使われてグワングワンと揺さぶられる

｢お兄ちゃんみたいな存在なの、あの人は｣

｢えーでもそれでも男女ふたりがひとつ屋根の下って…｣

｢昔も一緒に住んでたしほんと、あいつは私にとっては家族みたいなものだから…｣

物心ついた時には既にいなかった親
どうやら私がまだ赤子の時に事故で亡くなったらしく、お母さんの親友であり、近所に住んでいた彼方の母の家に引き取られた

幼馴染なんて言ってるけど
ほんとにもう家族みたいなもので

一緒に住んでることが当たり前だったから今更違和感なんて感じなかった

学校での日々はつまんなくても私的には充実してたんだ
優しくて頼れる兄のような存在の幼馴染がいて
仲のいい友達もいて
充分楽しかったのに

あの人せいで、神崎さんのせいで
全部ぶち壊しだ

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