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｢知ってる？あの子引っ越す前に問題起こしてここに逃げてきたって噂なの｣
｢あぁ、聞いたことあります。個性を見せようとしてそれで…｣
｢ちょっとダメダメ！こんな所で話してたらあの子に聞こえるかもしれないでしょ？｣
｢そうですね、あちらの方で話しましょう｣
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耳を塞いでも、目を覆っても、周りからの非難は止まない
早く、助けてよヒーロー。
私の理解者
し_______
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｢おい！いつまで寝てんだ遅刻するぞ！｣
｢…？あれ…、かつきくん。なんで私の部屋…｣
…遅刻？んん？アラームは…
｢鈍臭ぇな充電切れてるぞ！！また電源入れっぱなしで寝落ちしたなおまえ！｣
｢うあー、ごめん…！速攻で準備する…｣
｢ハァ…朝飯と歯ブラシ持ってくるからその間に着替えとけよ！｣
ガチャン、とドアが締まり足音が離れるのを確認すると私は寝巻きを脱ぎ始める
私とかつきは幼馴染みだ
家も隣同士、親同士も仲がいいし関係も良好
かつきは小さい頃から私に過保護だし、私はかつきの足引っ張ってばっかりだし…
でも彼は後ろを歩いてばっかりの私をちゃんと振り向きながら歩いてくれている
遅れていたら待っててくれるし躓いたら起こしてくれる
かつきにはほんとに感謝しかない
｢おい着替え終わったな、入るぞ｣
返答もノックも無しにずかずかと入ってくる
片手にご飯と味噌汁と目玉焼きが乗ったおぼんを持ち、もう片方に歯ブラシと水が入ったコップを持ちながら
器用なものだ
｢…もし私が着替え終わってなかったらどうするつもりだったの？｣
｢あー、お前が着替え終わってるだろうっつー絶対的な自信があった。｣
｢そっか、これまでの経験だね。いつもごめんね｣
｢そう思うんなら気をつけろ馬鹿｣
私がご飯を食べ歯磨きをしている間、かつきはその日に必要な教科書の準備をしてくれている
私が自分でやるよ、と言っても空いた時間が無駄だ、と言って聞いてくれない
いやぁ、今日もありがとうございますかつき様様
｢おら、行くぞ｣
｢はーい｣
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作者名：ぺる | 作成日時：2017年9月26日 0時
