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きになる ページ2

最近Aのことがきになる。

「最近Aと仲良くなったのかい?」

「…別に」

「嬉しそうに話していたよ」

「!…ふーん」

「…お前最近ずっとAのこと見てんのな」

「気になるんだ」

「は?!」

「怪我させてしまってね」

「…怪我?」
数日前_

「私と勝負?」

『うん、1本取った方が勝ち』

「いいけど…」

『やった!』

そこからお互い思った以上に手強く、白熱してしまい_

『わっ』

「A!?」

捻挫させてしまった
_____


「…ということなんだ」

「明らかあいつが勝手に怪我しただけだろ!!お前が罪悪感なんてだく必要ねーよ」

悟が縦ひじをついて言い放った

「でも…」

「ほら、すぐ治んだろ、小学生でもあるまいし。ほっとけ」
悟が硝湖と話しているAを見た

「…」

Aの方に目をやると、教室を出るようだった
「あっ」
咄嗟に席に立ち追いかけた
「はぁ?傑??…何してんだアイツ」
「A追いかけてったけど」
「ちっ…」

____

「A!」

『傑?』

「一人で歩いて大丈夫なのかい?」

『えー、そんなに心配してくれてたの?全然大丈夫だよ』
『私が勝手に転けちゃったんだから気にしないで!』
ふふと笑うAがなぜか目を離せなかった

また歩き出すAについて行く
『?』

「きにしないで」

『う、うん?』

再び歩き出すAの後ろを歩いていた

突然Aが歩きを止めて校舎を曲がった。
そして椅子に座った

『そんなに気になるの?』

「あぁ」

『うーん…見て。』

突然Aは足をあげて捻挫した方の足を足首からグルグルと回した

『ほら、大丈夫だよ。ちょっと違和感あるだけこんなの痛くもないよ』

「…」

『ほら、もう気にならないでしょ?』

「いや…」

『えぇ?そんなに心配性なの?』

「…いや」

『えー…?』

足を上げているから制服のスカートが上がって太ももの露出が気になった
私は自分の制服を脱ぎAの足にかけた

『はは、そんなに心配させちゃってたんだ』

少し嬉しそうに、照れくさそうにしてAは首を傾げながら目を細めて微笑んだ

「…」

窓からオレンジの日が君をさした

きになる。

君の足の捻挫も
行く先も
どんな気持ちかも
悟と話している時も
全部きみだからきになる

君のことをもっと知りたい
君も私のことをもっと知ってほしい
そう思うのはわがままだろうか。

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作者名:にゃん | 作成日時:2023年9月26日 20時

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